日本最大のフリマアプリとして人気なメルカリ。
10代~30代を中心に幅広いユーザが利用しており、月間利用者は2,300万人にものぼります。
そんなメルカリで、2025年2月から広告配信サービス『メルカリ Ads』が正式にローンチされました。
「メルカリAdsって何?」「はじめたいけど、どうしたらいいの?」と気になっている方も多いはず。今回はそんなメルカリAdsについて、詳しく解説します。
目次
メルカリとは
そもそもメルカリとはどんなものか見ていきましょう。
基礎情報
メルカリの月間利用者数は約2,300万人以上、累計出品数は40億品を突破しており、1秒間に7.9個売れています。
数あるフリマアプリ・オークションサイトでも満足度は1位となっており、日本で最も人気なフリマアプリといえます。
引用元:https://about.mercari.com/press/news/articles/mercari_500million/
年代別利用者層
サービス提供を開始した2013年に、最も利用者数が多かった年代は30代でした。
現在では、10代~20代の割合が最も多いものの、年代問わず幅広い世代が利用していることがわかります。
引用元:https://about.mercari.com/press/news/articles/20230630_infographics/
取引カテゴリー別シェア
本・ゲーム・おもちゃといった商品を含む「エンタメ・ホビー」カテゴリーが最もおおく、次いで「レディース」、「メンズ」といったファッションカテゴリーが人気です。
引用元:https://about.mercari.com/press/news/articles/20230630_infographics/
メルカリAdsとは
メルカリAdsは、「メルカリ」内で商品の検索結果一覧に広告を出すことができ、主に2種類あります。
ユーザが入力する検索キーワードや、ユーザの興味関心に一致する広告が表示されます。
①:Infeed Ads
1つめは、「Infeed Ads」です。ターゲティング機能を使ってユーザにアプローチすることが可能です。
配信イメージ
画像とテキストで表示されます。ほかの商品とは異なり、価格表記はされません。
対応フォーマットは静止画のみです。
課金形態
CPC課金
実施可能ターゲティング
実施可能なターゲティングは次の内容です。
– キーワードターゲティング
– 属性(性別・年齢)
– 居住地
– 職業
– デバイス
– プラットフォーム
ターゲティングの掛け合わせは可能ですが、キーワードターゲティングのみ掛け合わせができないためご注意ください。
クリエイティブの入稿規定と注意点
画像の表示サイズは大きくないため、訴求する要素は少なくすることを推奨します。
テキストについては、見切れる可能性があるため全角30文字以内にすることが推奨されています。
【画像】
・推奨px :縦横ともに500px以上(最低250px以上)
・縦横比率制限:3:2 or 1:1
【テキスト】
・最大入稿可能文字数:100文字(全角30文字以内推奨)
※一部デバイスにおいては30文字以下でも表示が途切れる場合があります
②:Product Ads
ふたつめは、「Product Ads」です。Product Adsはフィードを活用して広告配信ができます。
配信イメージ
フィード情報を紐づけているため、画像+テキストに加えて、価格表記がされます。
対応フォーマットは、Infeed Ads同様に静止画のみです。
課金形態
CPC課金
実施可能ターゲティング
Product Adsは、ターゲティング利用はできません。フィード内のテキストに盛り込まれた内容とユーザの検索行動の自動マッチングになります。
製品フィードの作成方法
フィードの作成方法は次の2種類になります。
- Google Shopping 広告用のデータフィードを連携
- メルカリAds用のデータフィード形式に合わせてデータフィードを作成し連携
Google Shopping広告用のデータフィード連携も可能ですが、
メンテナンスのしやすさから流入元をパラメ毎に分けたい場合は、メルカリAds用のフィード作成を推奨します 。
Mercari Ads(メルカリ広告)出稿のメリット
“検索”という能動的な行動を起こしたユーザへのアプローチが可能
AmazonなどのECモールと同様に、欲しい商品を購入するために訪れている可能性が高いです。
そのため、検索行動を起こしているユーザにアプローチできるメルカリAdsは、購買につながりやすいと考えられます。
競合性が低く 、低CPCでの配信が可能
まだサービスがローンチしたばかりのため、競合性が低く、安価なCPCでの広告配信が見込めます。
おすすめとされる業種
現在出稿されている業種は、人材、エンタメ、中古買い取り業者、アパレルなど様々です。
こちらはあくまで推測になりますが、次の商材・サービスは相性が良いと考えられます。
・エンタメ
メルカリの売上カテゴリーでも1位のエンタメ商品。
漫画、ゲームなどアプリも数多くあるため、これらの商品を探しているユーザへの相性は高いと考えられます。
・美容・コスメ/健康食品
気になる商品を試すために、商品を調べるユーザが多いジャンルです。
一方で、保管方法を気にして中古品を買うことを控える人もいるため、サンプリングなどの訴求をすることで新規顧客獲得にも期待ができます。
・人材
メルカリでは、出品だけでなく”はたらく”というタブがアプリ内にあり「メルカリ ハロ」というサービスがあります。「メルカリ ハロ」での広告掲載はできませんが、求人を探しに来たユーザが訪れることが考えられることも考えられるため、検討してみると良いでしょう。
メルカリAdsの始め方
メルカリAdsは広告主、代理店どちらでもアカウント開設が可能になります。
広告主でのアカウント開設の方法
メルカリと利用規約を結び、ビジネスアカウントを発行した後配信が可能になります。
代理店でのアカウント開設の方法
ビジネスアカウントを保有している代理店であれば配信が可能になります。
メルカリAdsがフィードを活用した配信ができるため、フィード広告に関する知見を持っている代理店だと進行がスムーズです。
まとめ
以上、メルカリAdsについて紹介しました。
サービスを開始して間もなく、ほかの媒体と比較すると出稿している企業が少ない状態なので、先行者利益が生まれやすいです。また、購買力が高いユーザにアプローチできるという点も魅力なので、商材的に向き・不向きはあると考えられますが、ぜひ、検討してみてください。