マーケティング担当者の皆様、こういった悩みありませんか?
「リスティング」は獲得に繋がるけど、できればCPAをもうちょっと抑えたいな~」
その悩み、Google Analyticsリマーケティングで解決できます!中にはリマーケティングのCPAが1ヶ月で¥5,000から¥3,000になったケースも!
そんな素晴らしいGoogle Analyticsリマーケティングを紹介します。
目次
1、最適化の切り札「GAリマーケティング」!
Google Analyticsリマーケティング(以下「GAリマーケティング」)とは、一言でいうと「Google Analyticsデータを活用することで、より高度なターゲティングができる」というものです。Google AnalyticsとAdwordsを連携することにより、広告配信で利用するユーザーリストを細分化することができます。
ターゲティングするユーザーの精度を上げた結果、よりCPA改善に期待できるようになります。
2、GAリマーケティングでこんなに改善しました!
では、実際にGAリマーケティングを使って、どのくらい最適化したのかを紹介します。一定期間(1ヶ月間)のデータとなっているので、母数は少ないですが、短期間でも改善の傾向が見て取れます。
- 事例①「教育系企業」
この事例では、TOPページに訪問した回数でリストを分け広告配信を行いました。
すると、1ヶ月で次のような結果が得られました。
※集計期間:2015年7月1日~2015年7月31日
※情報保護のためおおよその数字となっています。
TOPページに2回以上訪問したユーザーは、そうでないユーザーに比べて、特にコンバージョン率で差が出ました。
この結果を元に、訪問回数によるユーザーの細分化を行い、更なる最適化をはかっています。
- 事例②「ソフトウェア開発企業」
この事例では、フォームに短い時間しか滞在しなかったユーザーと、より長く滞在したユーザーでリストを分けました。
そして約1ヶ月間同じ入札額を設定し広告配信したところ、次のような結果が得られました。
※集計期間:2015年4月28日 ~ 2015年5月24日
※情報保護のためおおよその数字となっています。
「フォームに10秒以上滞在したユーザー」リストではコンバージョン率が約40%、コンバージョン数は4件と非常に高いパフォーマンスを残すことができました。
この結果を元に「フォームに10秒以上滞在したユーザー」リストの入札を高め、フォームに10秒未満滞在したユーザーの入札を下げることで更なる最適化をはかっています。
3、何ができる?GAリマーケティング!
GAリマーケティングでは、サイト訪問者を大きく4つの属性に分けて下のようなターゲティングをすることが可能です。通常のAdwordsリマーケティングではできなかったターゲティングが可能になり、コンバージョン確度の高いユーザーを設定することができます。
※△はAdwordsの広告配信設定や、リスト作成の条件設定次第では可能
※上図に挙げたものは代表的なものであり、他にもターゲティング方法はあります。
また、これらのターゲットをそれぞれAND、OR条件で組み合わせたり、特定のターゲットを除外してリマーケティングリストを作成することができます。
例えば、旅行のツアー予約サイトの場合、「沖縄旅行 安い」というキーワードで流入し、ツアー一覧を見たが予約しなかった「安い沖縄旅行ツアーを探しているであろうユーザー」をターゲティングし、『今が旬の格安沖縄ツアー』といった広告をリマーケティングで出稿し、予約を後押しするといったことも可能です。
☆ここは押さえたい、GAリマーケティング2つのポイント!
GAリマーケティングを活用していく上で、抑えるべき2つのポイントは、
- サイト内でユーザーがどのような行動を取るか考える。
- リストのボリュームは十分かチェックする。
たった、この2点を押さえるだけでグッと最適化に近づきます。それぞれ説明します。
①サイト内でユーザーがどのような行動を取るか考える。
どのようなリストを作ればいいのか?GAリマーケティングではできることが多いだけに迷いがちになります。そんなときはサイト内、もしくはサイトに来るまでにユーザーがどのような行動を取っているか、を考えると良いです。
整理するためにも下のような簡単なフローチャートを作りましょう。コンバージョンポイントは業種や企業により異なります。自社サイトでのコンバージョンまでの流れを考え、どのようなユーザーをリマーケティングで追いかけ、モチベーションを上げていくか、を考えます。
上図はあくまで一例ですが、このようにフローチャートを作成し、商品購入に繋がっているユーザーはサイト内でどのような動線なのかを整理することが、GAリマーケティングを活用した最適化への第一歩となります。
②リストのボリュームは十分かチェックする。
☆Adwordsではリストのボリュームが1,000件以上ないと広告配信されません!!
GAリマーケティングを実施する上で、絶対に注意しなくてはならない点が、広告配信に使うリストのボリュームです。
リストのボリュームとは、そのリストのターゲティング条件に当てはまるユーザー数のことです。
例えば、女性向け化粧品のECサイトで、『自然検索』からの流入が商品購入に繋がりやすく、また商品詳細ページに訪問し滞在時間が長い程、商品購入に繋がる割合が高くなるとGoogle Analyticsデータからわかったとします。
(悪いリストの例)
『自然検索経由でサイトに訪問し、商品詳細ページを10秒以上見た30代女性』
一見、確度の高いユーザーをターゲットにした良いリストに見えますが、このリストの悪い点は『リストボリュームの少なさ』です。
母数が少ないため広告を広くリーチできなくなってしまうという恐れがあります。
リストを作成する際は、「そのリストに該当する人はどのくらいの数がいるのか?」を気にする必要があります。なので、この場合は下のような例が適切と言えるでしょう。
(良いリストの例)
『商品詳細ページを10秒以上見た女性』
このくらいのセグメントならばリストのボリュームを確保しつつ、確度の高いユーザーにアプローチすることが可能です。
4、さぁ、始めよう!GAリマーケティング!
☆GAリマーケティングを始める準備は大きく分けて3つ!
- Analyticsと Adwordsをリンクさせる
- ウェブトラッキングコードを一部変更する
- リストを作成する
①Google AnalyticsとGoogle Adwordsのリンク
GAリマーケティングを行うためにはまず、Google AnalyticsとGoogle Adwordsをリンクさせる必要があります。
リンクの方法は以下の通りです。
1.Google Analyticsにログインし、[アナリティクス設定]タブを選択します。
2.リンクさせたいAnalyticsアカウントとAnalyticsプロパティを選択します。
3.[Adwordsのリンク設定]を選択し、チェックボックスを選択します。
4.タイトルを入力します。
5.[アナリティクスビュー]、[アカウントをリンク]を選択します。
これでGoogle AnalyticsとGoogle Adwordsのリンクの設定は終了です。
※リンク設定の詳細は、Google Analytics公式ヘルプをご覧ください。
https://support.google.com/analytics/answer/1033961?hl=ja
②トラッキングコードの置換
必要な変更はGoogle AnalyticsとUniversal Analyticsで異なります。
A)Google Analyticsを使用している場合
トラッキングコードの一部を置換する必要があります。
B)Universal Analyticsを使用している場合
下の行を既存のトラッキングコードの’create’コマンドと’send’コマンドの間に挿入します。
挿入する行 → ga(‘require’, ‘displayfeatures’);
【挿入例】
これでトラッキングコードの変更は終了です。
※コード転載元:Google Analytics公式ヘルプ
https://support.google.com/analytics/answer/2444872?hl=ja
③GAを用いたリマーケティングリストの作成方法
GAリマーケティングのリストの作成はGoogle Analyticsの管理画面上から行えます。手順は下の通りです。
1.Google Analyticsにログインし、[アナリティクス設定]タブを選択します。
2.[リマーケティング]、[ユーザーリスト]の順に選択します。
4.[ビュー] メニューで、リマーケティング キャンペーン広告の対象ユーザーを含むビューを選択します
5.任意のユーザーリストを定義し、リマーケティングリストの名前を入力します。おすすめのユーザーリストの他に自分でカスタマイズしたリストを作成するには[新規作成]を選択し、任意のユーザーリストを定義します。
6.[保存]を選択します。
これでGAリマーケティングのリストの作成は終了です。GA上で作成したリストはAdwordsにも反映されるので、あとはAdwordsで通常のリマーケティングと同じように設定をすることができます。
5、まとめ
GAリマーケティングは準備がやや大変ですが、効果改善に期待できます。
できることが多いだけに迷ってしまいがちですが、ユーザー目線に立ち、どのような動線パターンが有効か考えると良いでしょう。
くれぐれも広告配信前の「リストのボリューム」チェックはお忘れなく!