リスティング広告の「広告表示オプション」は、広告文への補足情報やリンク先の追加、価格や評価の表示など、ユーザにとって役立つ情報を表示できる機能です。
広告をより魅力的にし、クリック率や広告の成果を高めるための重要な設定である広告表示オプションについて、その種類や表示されない理由、業界別のおすすめオプションなどを紹介します。
ぜひ、最後までご覧いただき、今日から広告表示オプションの設定と最適化を進めていただければと思います。
目次
広告表示オプションとは
広告表示オプションは、リスティング広告に補足情報を追加し、ユーザにより多くの情報を提供するための機能です。ユーザによって知りたい情報や興味は異なりますが、広告表示オプションを活用すると、サイトに遷移する前にサイトにどのような情報があるのか、一目でわかりやすくなります。また、広告表示オプションを活用すると、検索結果画面に対する広告の占有面積が広がり、視認性も向上します。
広告表示オプションは、すべてのオプションの総称であり、Google広告やYahoo!広告では、それぞれのオプションに名称があります。
※現在、「広告表示オプション」は、Google広告では「アセット」、Yahoo!広告では「広告表示アセット」という名称に変わっており、特にGoogle広告では広告文や説明文も含めた総称で「アセット」といいますが、本記事では「広告表示オプション」に統一して解説します。
広告表示オプションを設定するメリットとは
広告表示オプションを活用することで、広告の効果を高める様々なメリットが得られます。主なメリットを3つ紹介します。
クリック率の向上
広告表示オプションを設定すると、ユーザにより多くの情報を提供することができます。ユーザのニーズに沿った情報を提供できれば、広告をクリックする可能性が高まります。また、広告表示オプションを設定すると、検索結果画面における広告の占有面積が広がり、ユーザの目に止まりやすくなります。これらの理由から、クリック率の向上が期待できます。
費用対効果の改善
クリック率が改善されると、「広告ランク」にも良い影響を与えます。「広告ランク」は、広告が表示される位置や頻度を決める指標の1つです。広告ランクは、品質スコア(※)、入札単価、そして広告表示オプションによる見込み効果など、複数の要素によって決まります。
参照:広告ランクについて(Google広告ヘルプ)
広告表示オプションを活用すると、広告自体の品質が向上することから、広告ランクが高くなります。広告ランクが高いと、同じ予算でより効果的に高い位置に広告を表示できる可能性が高まります。このため、費用対効果の改善が期待できます。
※品質スコア:広告の「質」を評価するための数値。1~10で評価され、数値が高いほど広告の質が高いと見なされる。広告の「推定クリック率」、「広告の関連性」、「ランディングページの利便性」の3つの要素を基準に評価されます。
参照:品質スコアについて(Google広告ヘルプ)
コンバージョン率(CVR)の改善
広告表示オプションを活用して、特長的な補足情報へのリンクを掲載することで、ユーザが求めている情報にたどり着くまでの手間と時間を短縮することができます。そのため、コンバージョンポイントに辿り着くまで、途中で離脱してしまうユーザを減らすことができます。また、ユーザが次に取るべきアクション(例えば「電話をかける」「無料見積もり」など)を促すこともできるため、コンバージョン率の改善が期待できます。
広告表示オプションの費用
広告表示オプションを利用する場合の費用についても確認しておきましょう。Google広告とYahoo!広告それぞれの費用を解説します。
Google広告の場合
Google広告の広告表示オプションがクリックされた場合、広告文のクリックと同様の課金が発生します。ただし、 1 回の表示でカウントされるクリックは 2 回まで で、2回以上のクリックに対して追加で課金が発生することはありません。
※ 販売者評価オプションのみ例外で、クリックに対する課金は発生しません。
参照:アセットについて(Google広告ヘルプ)
Yahoo!広告の場合
Yahoo!広告の広告表示オプションがクリックされた場合、広告文のクリックと同様の課金が発生し、複数回クリックされた場合は、クリックされた回数分の課金が発生します。
参照:5. Yahoo!広告の広告表示アセットの課金形態(LINEヤフー for business)
Google広告:広告表示オプションの種類
Google広告の広告表示オプションは、アカウント・キャンペーン・広告グループ単位に関連づけが可能(※)です。
※後述するリードフォームアセットは例外で、アカウント・キャンペーン単位での関連づけのみ可能です
階層別に重複して設定している場合の優先順位については、各オプションで異なるため、詳細はGoogle広告のヘルプページをご確認ください。
次に、Google広告の広告表示オプション全11種類について、その特長を解説します。
1.サイトリンクアセット(旧:サイトリンク表示オプション)
サイトリンク表示オプションは、広告に複数のリンクを追加し、ユーザがより興味のあるページへ直接アクセスできるようにします。例えば、商品ページ、会社情報、キャンペーンページなどを追加することで、幅広いユーザのニーズに対応できます。
詳しくはこちら
サイトリンク表示オプションとは?Google広告・Yahoo!広告での設定方法や仕組み、効果的な活用事例を解説
2.コールアウトアセット(旧:コールアウト表示オプション)
コールアウト表示オプションは、広告に簡単なキャッチフレーズ(説明文)を追加します。カテゴリの指定はないため、業種や商品に関わらず幅広く使用でき、商品やサービスのメリット・独自の特長を述べる際に使われます。
3.構造化スニペットアセット(旧:構造化スニペット表示オプション)
構造化スニペット表示オプションは、広告に商品やサービスの補足情報を追加します。「ヘッダ(小見出し):内容(語句)」で構成されていて、ヘッダのカテゴリは指定の13種類から選択し、内容は適切な値を任意で入力することができます。
詳しくはこちら
構造化スニペット表示オプションとは?設定方法やメリット、コールアウトとの違いを解説
4.住所アセット(旧:住所表示オプション)
住所表示オプションは、広告にビジネスの所在地を追加します。店舗やオフィスの住所が記載されるため、地理的に近いユーザの来店や訪問を促すことができます。また、モバイルデバイスでの検索においては、住所表示オプションをタップするとマップが起動するため、直接的な集客に役立ちます。地域や場所に関する集客に向いているオプションです。
※「旧:アフィリエイト住所表示オプション」は、住所表示オプションに統合されました
5.電話番号アセット(旧:電話番号表示オプション)
電話番号表示オプションは、広告に電話番号を追加します。ユーザは電話番号表示オプションをワンクリックするだけで電話をかけられます。特に、予約や問い合わせが多いビジネス(例:レストランや病院)に有効です。モバイルデバイスでの利便性が高く、迅速な対応が求められるビジネスに適しています。
6.アプリアセット(旧:アプリリンク表示オプション)
アプリリンク表示オプションは、広告にアプリへのリンクを追加します。ユーザは広告見出しをクリックしてサイトにアクセスするか、リンクをクリックしてアプリにアクセスするか、を選べます。モバイルユーザが直接アプリをダウンロードできるため、アプリのインストール促進に効果的です。
7.価格アセット(旧:価格表示オプション)
価格表示オプションは、広告に商品やサービスの価格を追加します。価格情報が明示されていることで、予算に応じてユーザが興味を持ちやすくなり、クリック後のコンバージョン率も向上しやすくなります。特に、価格競争が激しい業界において有効なオプションです。
8.プロモーションアセット(旧:プロモーション表示オプション)
プロモーション表示オプションは、広告にセールや割引などの特別なオファーを追加します。「10%オフ」「期間限定セール」などの内容を広告に盛り込むことで、ユーザの関心を引きやすく、購買意欲を刺激します。季節ごとのキャンペーンや限定プロモーションに活用できます。
9.画像アセット(旧:画像表示オプション)
画像表示オプションは、広告に画像を追加します。視覚的に目立つため、ユーザの目を引くことができます。商品の写真やサービスのイメージ画像を表示することで、広告のクリック率が向上しやすくなります。ビジュアル要素が広告に与えるインパクトは大きく、特にファッションやインテリアなど、見た目が重要な業界に適しています。
詳しくはこちら
画像アセット(旧:画像表示オプション)とは?設定方法や入稿規定、画像選定のポイントを解説
10.リードフォームアセット(旧:リードフォーム表示オプション)
リードフォーム表示オプションは、広告にリード獲得のためのフォームを追加します。資料請求や見積もり依頼など、ユーザはサイトに遷移することなく、簡単に情報を送信できるようになります。そのため、リード獲得のハードルが下がり、見込み顧客を効率的に集められます。
▼リードフォーム表示オプションクリック後のイメージ
11.販売者評価(旧:販売者評価表示オプション)
販売者評価表示オプションは、広告にユーザのレビューや評価を追加します。信頼性の向上につながり、特に口コミやレビューを重視するユーザに対して高い訴求効果を発揮します。表示するためには、一定の基準を満たしている必要があります。
※こちらのオプションは、自動生成にのみ対応しています。
Google広告の自動生成アセットとは
Google広告の自動生成アセットをオンにしていると(デフォルトはオン)、広告のパフォーマンスの向上につながると予測される場合に、広告表示オプションが自動的に作成され、広告の下に表示されます。自動生成アセットで生成できる広告表示オプションは下記の6種類です。
・動的サイトリンク
・動的構造化スニペット
・自動生成住所アセット
・販売者評価
・動的コールアウト
・動的画像アセット
【管理画面での確認方法】
アセットメニュー内の「アセット」>画面右端の「詳細」>「アカウント単位の自動生成アセット」>「アカウント単位の自動生成アセット設定」
自動生成アセットを使用すると、自身でオプションを設定する手間が省けるほか、AIで最適なオプションやその内容を選んで表示してくれるため、広告の関連性やクリック率が向上し、広告効果の向上が見込めます。
一方で、意図しない内容が自動生成で表示されてしまうなど、コントロール性が下がってしまう点には注意が必要です。
参照:アカウント単位の自動生成アセットについて(Google広告ヘルプ)
Yahoo!広告:広告表示オプションの種類
Yahoo!広告の広告表示オプションは、キャンペーン・広告グループ単位で関連づけが可能です。広告表示オプションを表示させるためには、各オプションの作成後に、該当のキャンペーン、または広告グループへの関連づけが必要です。
また、キャンペーンと広告グループに異なる広告表示アセットが関連づけられている場合、関連づけした階層にかかわらず、ユーザの検索意図に適した広告表示アセットが優先して配信されます。
※画像アセットと電話番号アセットのみ、広告グループに関連づけしたものが優先して配信されます。
Yahoo!広告には、Google広告と類似した次の5つの広告表示オプションがあります。
クイックリンクアセット(旧:クイックリンクオプション)
Google広告でいうサイトリンク表示オプションです。
クイックリンクオプションの表示件数は最大6件(検索結果ページ最上部に表示された場合)で、クイックリンクオプションはよりクリックされやすい順に広告に表示されます。
引用:クイックリンクアセットの作成(Yahoo!広告ヘルプ)
詳しくはこちら
サイトリンク表示オプションとは?Google広告・Yahoo!広告での設定方法や仕組み、効果的な活用事例を解説
電話番号アセット(旧:電話番号オプション)
Google広告でいう電話番号表示オプションです。
引用:電話番号アセットの作成(Yahoo!広告ヘルプ)
テキスト補足アセット(旧:テキスト補足オプション)
Google広告でいうコールアウト表示オプションです。
引用:テキスト補足アセットの作成(Yahoo!広告ヘルプ)
カテゴリ補足アセット(旧:カテゴリ補足オプション)
Google広告でいう構造化スニペット表示オプションです。
選択できるカテゴリ(13種類)もGoogle広告と同様です。
引用:カテゴリ補足アセットの作成(Yahoo!広告ヘルプ)
詳しくはこちら
構造化スニペット表示オプションとは?設定方法やメリット、コールアウトとの違いを解説
画像アセット
Google広告でいう画像表示オプションです。
1アカウントにつき1,000件まで画像アセットを登録できますが、作成した画像アセットの削除および編集はできない仕様のため、注意が必要です。
また、Yahoo!広告独自の入稿規定もあるので、確認の上入稿しましょう。
引用:画像アセットについて(Yahoo!広告ヘルプ)
詳しくはこちら
画像アセット(旧:画像表示オプション)とは?設定方法や入稿規定、画像選定のポイントを解説
広告表示オプションの設定方法
広告表示オプション設定の際の、全オプション共通画面までの手順を説明します。
Google広告:広告表示オプションの設定方法
1.キャンペーンの「アセット」プルダウンから「アセット」をクリック
2.「+」ボタンをクリックして追加したい広告表示オプションを選択、または選択してから「+」ボタンをクリック
3.それぞれのオプションの編集画面で設定
Yahoo!広告:広告表示オプションの設定方法
1.キャンペーン内のタブ「広告表示アセット」をクリック
2.「+広告表示アセット作成」をクリックし、プルダウンから追加したい広告表示オプションを選択
3.それぞれのオプションの編集画面で設定
広告表示オプションの効果の確認方法
広告表示オプションをうまく活用するには、それぞれのオプションのパフォーマンスを把握し、適宜最適化していくことが大切です。
Google広告とYahoo!広告におけるパフォーマンス確認方法をそれぞれ解説します。
Google広告:広告表示オプションの効果の確認方法
キャンペーンの「アセット」プルダウンから「アセット」をクリックし、広告オプションを選択すると(下の画像ではサイトリンク表示オプションが選択されています)、該当の広告オプションへ設定された各値の平均費用やクリック数などのパフォーマンスの結果を確認することができます。
注意したいのが、ここでの表示回数とは、該当の広告表示オプションが表示された回数のことで、クリック数は該当の広告表示オプションが表示されたときに”広告のどこか”がクリックされた回数であるということです。
次に、より詳細に各オプションのパフォーマンスを確認する方法を紹介します。
【広告表示オプションの詳細なパフォーマンスの確認方法】
アセット画面の右側にある「分類」をクリックし、プルダウンから「この広告表示オプションとその他」を選択します。
すると、設定されている値の下に「その他」と「この広告表示オプション」の欄が出てきて、「この広告表示オプション」では、該当の広告表示オプションに限ったパフォーマンスを確認できます。
Yahoo!広告:広告表示オプションの効果の確認方法
キャンペーンの「関連づけ一覧」を選択すると、関連づけられたすべての広告表示オプションとそのパフォーマンスが表示されます。
画面右上のカレンダーで希望の期間を指定したり、「分割」表示から特長的なセグメントで分割表示したりすることができます。用途や見やすさに合わせて調整してみてください。
広告表示オプションが表示されない場合
広告表示オプションを設定していても、実際の広告で表示されないことがあります。その理由として考えられるものをいくつか紹介します。
広告ランクが低い
広告ランクが低い場合、広告表示オプションが表示されないことがあります。広告ランクは、品質スコア(推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性)、入札単価、広告表示オプションなどの見込み効果に基づいて決定されます。広告表示オプションを表示させるためには、品質スコアや入札単価を見直し、広告ランク自体を向上させることが必要です。
広告表示オプションの設定が適切でない
設定した広告表示オプションが、検索クエリやターゲットユーザに適していないとGoogleが判断した場合、表示されないことがあります。
例えば、電話番号を入力するコールオプションが正しくない場合や、サイトリンクのURLが間違っている場合などがあります。これらは管理画面で簡単に確認できるので、設定を再度チェックしてみるとともに、各広告表示オプションの成果を定期的に確認し、パフォーマンスが悪いものは編集することも重要です。
広告表示オプションが不承認となっている
サイトリンクが審査中である場合、承認されるまでは表示されません。また、何らかの理由で不承認となる場合もあります。広告ポリシーに反していないかなど、公式のヘルプページや入稿規定を確認しましょう。もし不承認となっている場合は、詳細な理由を確認し、必要な修正を行ってから再度、申請することが必要です。
設定しても必ず表示されるとは限らない
最後に注意が必要なのは、広告表示オプションは設定したからといって必ず表示されるわけではないということです。Googleはユーザの検索意図や広告の内容に基づいて最適と判断した場合にのみ表示します。そのため、すべての広告表示オプションが常に表示されるわけではないという認識を持つことが必要です。
業界ごとに設定するべき、広告表示オプション例
ここからは、広告表示オプションの活用事例を、業界ごとに紹介します。
ただ、忘れてはいけないのは、リスティング広告の目的を明確にしておくことです。その目的は業種・業界によって異なるでしょうし、設定するべき広告表示オプションも、もちろん異なってきます。
それでは、具体例を紹介します。
実店舗を構える、来店促進をしたい業界・企業
~住所表示オプション~
■来店促進
実店舗へ直接ユーザを誘導したい!
EX.) 居酒屋、飲食店、クリニック、歯医者、サロン、エステ、ジム
保険、料理教室、英会話教室、中古買い取り、車・バイク屋
■店舗購入
オンラインでの商品購入はハードルが高い。実際に商品を見てから購入する。
EX.) ジュエリーショップ、アパレルショップ、ケータイショップ
■イベント集客
スポットで開催するイベントなどに誘導したい!
EX.) ショールーム、展示会、ブライダルフェア(式場・ホテル)
そのほか、全国に店舗を構えている方にも有効な設定です。
《活用事例》
クリニックを経営している方が、住所表示オプションを設定した例を考えてみましょう。
千代田区周辺で、クリニックを探しているユーザが、スマートフォンで「クリニック 千代田区」と検索した場合、そのユーザはWebサイトでクリニックのことを調べることができるほか、広告に表示される地図から直接クリニックまでのルートをたどることができます。さらに、スマートフォンだと通話ボタンも表示されるので、直接予約をすることができます。
住所表示オプションを設定することで、広告自体の占有面積も広がり、クリック率UPを期待できるほか、来店を促進することができるので、直接的な訪問率UPも期待できます。
住所表示オプションは、コールアウト表示オプションと組み合わせても、効果的です。
例えば、「年中無休」や「当日予約受け付け中」、「予約なし診察可」といったユーザにとって有益な情報をコールアウト表示オプションにて設定することで、ユーザにリアルタイムでの診察が可能ということを伝えることができ、さらなる効果を期待できるでしょう。
Googleの調査(2016年)によると、地域や場所に関する検索を行ったユーザの76%は、その後の24時間以内にその場所を訪れており、地域や場所に関する検索の28%は、購入につながっているとのことです。
参照:消費者インサイト(Google)
住所表示オプションを上手く活用することで、実店舗を構えている方は、より多くのユーザに来店を促すことができます。また、Googleマップ上にも広告を表示できるというメリットもあります。
電話問い合わせが多い業界・企業
~電話番号表示オプション~
■緊急性のあるビジネス
ユーザの「すぐに電話したい!」というニーズをとらえる
EX.) 水周りトラブル、カギトラブル、そのほか故障対応、代行運転、害虫駆除、葬儀、動物病院
■ローカルビジネス、電話予約、店舗誘導
場所を問わず、電話での予約・問い合わせを促進!
EX.) 居酒屋・飲食店、クリニック、歯医者、サロン、エステ
《活用事例》
緊急性の高いビジネスを運営している方が、電話番号表示オプションを設定した例を考えてみましょう。今回は、カギトラブルを想定します。
千代田区在住で、自宅の鍵を紛失してしまったユーザが、「千代田区 鍵屋」と検索した場合、通常はWebサイトで電話番号やサービス時間を調べることが多いと思われます。そこで、電話番号表示オプションを設定することで、広告に表示される通話ボタンから、直接電話を促すことができます。
電話番号表示オプションを設定することで、住所表示オプション同様、広告自体の占有面積も広がり、クリック率UPを期待できるほか、ユーザの緊急性の高いニーズを的確にとらえ、問い合わせまでの導線を短縮化することができるので、直接的な問い合わせ率UPも期待できます。
電話番号表示オプションは、コールアウト表示オプションと組み合わせても効果的です。例えば、「24時間対応」や「電話問い合わせ無料」、「最短10分で到着」、「クレジット払いOK」といった内容と組み合わせて、訴求しましょう。
上の2つの活用事例は、あくまでも電話での問い合わせや、実店舗への集客を目的としている場合に効果的なものです。「サイトリンク表示オプション」と「コールアウト表示オプション」は、すべての業界・企業で有効活用できるので、デフォルトで設定することをオススメします。
そのほかにも、Eコマースを運営している方は、「販売者評価表示オプション」を設定することで、ユーザに安心して利用できるサイトだということを伝えることができたり、アプリを作っている方は、「アプリリンク表示オプション」でダウンロードを促進したりと、広告表示オプションはその種類もさることながら、目的に合わせて使い方も特長的です。
まとめ
広告表示オプションは、広告文への補足情報やリンク先の追加、価格や評価の表示など、ユーザにとって役立つ情報を表示できる機能です。うまく活用すれば、品質スコアや広告ランクを向上させ、クリック単価を抑える効果も期待できます。
本記事では、Google広告の全11種類の広告表示オプションの特長や、広告表示オプションが表示されない理由、業界別の活用方法などを解説しました。
ここまで読んでいただけたら、広告表示オプションは良いことづくし、ということがおわかりいただけたかと思います。
ぜひ、この機会に広告表示オプションの設定・見直しをしてみてください!