この記事で紹介するIndeedは、世界最大の求人検索サイトとして非常に多くの求職者が利用しているメディアであり、また、求人を募集する企業にとっても求職意欲の高いユーザにアプローチできるメディアとして、求人情報の掲載を積極的に行う企業が増えています。求人情報を掲載する手段としては、無料での求人掲載枠(オーガニック検索)と有料での求人掲載枠(スポンサー求人)があり、多くのウェブ広告費を投じて有料掲載枠での掲載量を増やす企業も出てきています。
Indeed広告は、ほかの手法と比較しても効果の高い場合が多いですが、本記事では、Indeed広告効果をさらに上げるためのポイントを紹介します。
目次
【Indeed広告】効果アップのための3つのポイント
確実に検索にヒットさせる
Indeedは検索連動型の広告ですが、一般的な検索連動型広告のように、ユーザの検索にヒットさせるための「キーワード」を登録することはしません。そのため、ユーザの検索に確実にヒットさせるためには求人情報の内容を充実させる必要があります。
ユーザがわかりやすい求人タイトルにする
Indeedで勤務地や職種などの条件で検索すると該当の求人情報が一覧で表示されますが、その中でも一番目立ってユーザの目に止まりやすいのが求人タイトルです。ユーザに自社の求人情報をクリックしてもらうためには、求人タイトルを工夫することで、クリック率を高めることができます。
キャンペーン設定を工夫する
Indeedの広告管理画面では異なる条件で作成した複数のキャンペーンを作成し、キャンペーンごとに予算を管理し入札額を決定していきます。キャンペーンの設定しだいで獲得効率や獲得単価が大きく変わってきますので、どのようなキャンペーン設定を行うかは非常に重要です。
ここまでがIndeed広告の効果をアップさせるための非常に重要な「3つのポイント」です。Indeed広告の運用はまだ十分でない企業も多いと思いますので、次章から具体的に1つひとつ解説します。
【Indeed広告】確実に検索にヒットさせる
ユーザがIndeedで求人情報を検索する際には、職種や勤務地など自分の求める条件をキーワードで入力して求人情報を探します。Yahoo!プロモーション広告やGoogle広告などの検索連動型広告では、広告管理画面から登録した複数のキーワードに対して、ユーザが検索したキーワードと一致した際に広告が表示される仕組みです。
しかし、同じ検索連動型広告でもIndeed広告の場合は異なります。Indeed広告では、登録された求人情報の中に職種や勤務地などユーザが探している情報をきちんと盛り込むことによって、ユーザが検索したキーワードとマッチした検索結果に確実にヒットさせることができます。
求人情報の登録方法
Indeedに求人情報を登録する方法は、3つあります。
1つ目は、Indeedの管理画面から直接求人情報を投稿する方法です。少数の求人情報を登録する場合に有効で、自社の求人情報を掲載する際によく使われます。
2つ目は、Indeedのサイトクロールを利用して求人情報を登録する方法です。これは求人紹介会社や求人情報掲載サイトなど多くの求人情報を登録する際に有効です。
3つ目は、フィードと呼ばれるファイル(XML形式)をアップロードして求人情報を登録する方法です。サイトクロールと同様に多くの求人情報を登録する際に有効ですが、サイトクロールで正確に求人情報が取得できないようなサイトの場合や、より高度な広告運用を行っていきたい場合などに使われます。また、この方法はフィードを作成するためのシステム構築が必要になることがあります。
検索キーワードとのマッチング
ユーザはIndeedの検索画面で自由に検索条件を入力して求人情報を探しますが、Indeedの検索エンジンによって、ユーザが入力したキーワードと求人情報との関連性が高いと判断された場合に、情報が表示されます。そのため下図のように、ユーザが検索したキーワードが、きちんと求人情報に盛り込まれていることが重要です。
求人情報を登録する際の注意点
求人情報を登録する3つの方法では、それぞれ気をつける点があります。
1つ目の直接投稿では、手作業で求人情報を入力していきますので、とにかく手間を惜しまずにしっかりと情報を入力することが大切です。
2つ目のサイトクロールでは、求人情報ページに対してIndeedのサイトクローラーが情報を取得することになるため、求人情報ページ自体の情報を充実させておく必要があります。
3つ目のフィード入稿では、フィードを自動的に作成するシステムを構築するか、もしくは、外部のベンダのシステムを利用することになります。システムを構築する際に自社の求人データベースなどにある求人情報を、抜け・漏れなく情報を整理してデータを作ることが大切です。
【Indeed広告】ユーザがわかりやすい求人タイトルにする
下図はIndeedの検索結果画面です。ユーザにとって最も目に入りやすい部分が求人タイトルであるのは一目瞭然です。ユーザは、この求人タイトルを見ることによって自分が探している求人と合っているのかどうかをまず判断し、探している情報に近ければクリックしますので、求人タイトルの付け方がクリック率に大きく左右してくることになります。
<悪い例>
(例1)『明るさを活かして楽しく仕事ができる方募集』
⇒上記のような求人タイトルでは求めている人物像しか記載されていないため、どのような職種なのかがユーザには全くわからないでしょう。
(例2)『営業』
(例3)『事務職』
⇒例1と比べると職種は記載されていますが内容がシンプル過ぎるため、営業や事務職など仕事内容が幅広い職種の場合は、ユーザが求めている職種なのかどうか判断がつきません。このような場合もユーザはもっと自分の探している条件に近い求人情報を次々に探すことになるため、やはりクリックする確率は低くなることが予想されます。
<良い例>
(例4)『化粧品メーカーの法人向け営業』
(例5)『大学病院/外科勤務の正看護師』
⇒上記は例2や例3と比較すると、仕事の内容や働く場所がより具体的に記載されていますので、ユーザは自分が探している求人かどうか、とても判断がしやすいでしょう。また、仮に自分の条件と合わない場合はクリックしないため、無駄な広告費を抑えることができ効率化につながります。
【Indeed広告】キャンペーン設定を工夫する
Indeed広告の管理画面では異なる条件で作成した複数のキャンペーンを作成し、キャンペーンごとの効果を把握しながら入札や予算調整を行っています。そのため、このキャンペーンの設定をどのようにしていくかが、広告効果を左右することになります。キャンペーンの設定では主に下記の3つの設定を行います。
予算上限の設定
キャンペーンで利用する広告予算の上限額を設定しますが、上限の単位は日次、もしくは、月次での設定が可能です。キャンペーンごとの効果を管理画面で確認して、効果の良いキャンペーンでは予算上限を緩和し、より多くの広告予算を割けるようにしておくことが重要です。一方で、効果の悪いキャンペーンでは予算上限を低く設定し、無駄な広告費を抑えることも重要です。
入札方法と入札金額の設定
入札方法は「自動調整」と「手動調整」の2つから選択できます。「自動調整」はその名のとおり、設定された予算の範囲内でシステムがクリック単価を自動的に最適化してくれます。「手動調整」は入札金額を自分で設定し、その入札金額に応じて広告の露出が増えたり減ったりします。予算と同様に、キャンペーンごとの広告効果の良し悪しや、競合企業の入札状況なども意識して入札金額を設定する必要があります。
より細かく配信コントロールを行って行きたい場合や、または効果の良し悪しとは関係なく配信の強弱をコントールしたい場合は、「クリック単価(CPC)入札」を選択し、広告戦略に応じた入札調整をすることをおすすめします。
対象の求人を選択する
登録した求人情報が1万件と膨大にある場合は、キャンペーンの設定画面で、勤務地・職種・会社名・その他キーワードなどの条件を設定することにより、該当のキャンペーンで対象にする求人を選ぶことができます。
例えば、東京都、神奈川件、埼玉県など都道府県ごとにキャンペーンを作成して、予算管理および入札額の決定を行います。また、営業職、事務職、システムエンジニアなどの職種ごとにキャンペーンを作成する場合もあります。
効果の良し悪しや、広告の戦略に応じて、どのような情報(都道府県、職種、業種、その他条件など)をもとにして各キャンペーンで管理する求人を選択していくのかを決定するとよいでしょう。
まとめ
ここまでIndeed広告の効果アップのために行う3つのポイントとそれぞれの注意点を紹介しました。
Indeed広告はYahoo!プロモーション広告やGoogle広告と同じ検索連動型広告ではあるものの、まだまだ運用方法が確立されていないメディアです。Indeed広告をはじめたばかりの企業の運用担当者の皆様には、広告効果アップを目指して、紹介した内容に積極的にチャレンジしていただければと思います。