インフルエンサーマーケティングとは?基本とWebにおける役割と活用方法を解説!|ウェブ部

インフルエンサーマーケティングとは?基本とWebにおける役割と活用方法を解説!

ディスプレイ広告

インフルエンサーマーケティングとは、SNSで影響力を持つ「インフルエンサー」と呼ばれるユーザーに製品やサービスの紹介をしてもらい、ユーザーへ購買やファン化を促すマーケティング手法です。本記事では、インフルエンサーマーケティングの市場や役割、Webマーケティング上での活用方法とについて解説します。

インフルエンサーとは?

インフルエンサー(influencer)とは、発言や行動によって多くの人の感情や行動に影響を与えることができる人物を指します。
SNSが普及する前は、マスメディアによく登場するいわゆる有名人(芸能人、スポーツ選手、専門家など)がインフルエンサーとして捉えられていました。
昨今、個人ブログやSNSの普及により、有名人だけでなく、一般の人がインターネット上で多くのファンを獲得し、影響力を持つようになりました。

インフルエンサーがどれだけ影響を与えるかを評価する基準となるのが「フォロワー数」です。フォロワー数によりインフルエンサーにもそれぞれ特徴があります。

・トップインフルエンサー(100万人以上のフォロワー)
フォロワーに偏りが見られず、幅広い層から支持されている。マスメディアでの露出が多い芸能人や有名人など。

・ミドルインフルエンサー(10万人~100万人のフォロワー)
一般的に興味関心の高い特定の領域(ファッションや美容など)を熟知している専門家など。

・マイクロインフルエンサー(1万人~10万人のフォロワー)
世間への認知度はないものの、ある一定の領域を熟知している人。メディア露出のない一般人が該当することも。

・ナノインフルエンサー(1000人~1万人のフォロワー)
フォロワーの数は少ないが、フォロワーとの距離が近いことが多く、投稿のエンゲージメント率が高い傾向にある。

インフルエンサーマーケティングとは?

大きな影響力をもつ「インフルエンサー」にSNSやブログで商品やサービスをPRしてもらい、多数の人(フォロワー)に購買など消費者の行動に影響を与え、企業や企業ブランドの認知度や、商品・サービスの購買欲を高めるマーケティング手法です。

企業が、インフルエンサーに対して広告を依頼し、インフルエンサーがそれぞれのSNSアカウントやブログで商品やサービスをPR→フォローへ情報をダイレクトに届く、という流れです。

インフルエンサーマーケティングの市場とその背景

YouTubeにおけるYouTuberやInstagramにおけるインスタグラマーなど、インフルエンサーによるプロモーション需要が増えたことにより、インフルエンサーマーケティング市場は年々成長し続けています。
2017年から2020年までで市場は約2倍に、さらに5年後の2028年には約5倍になる見通し。今後も伸びていくことが予測されています。

インフルエンサーマーケティング市場規模出典:株式会社デジタルインファクト インフルエンサーマーケティング市場規模 2017年-2028年(2019年3月)

インフルエンサーマーケティング市場が伸び続けている背景には、以下の要素があります。

■「ググる」から「タグる」時代へ?今後は「Tokる」へ?
Googleなどの検索エンジンで検索することを意味する「ググる」時代から、SNS上のハッシュタグで検索することを意味する「タグる」時代へ移行されつつあります。主にInstagramのタグ検索が用いられており、日本は海外に比べて3倍近く活用度が高いとされています。そして今後はTikTokで検索する時代が到達するのでは?とも言われています。

■特定のターゲットに直接アプローチできる
インフルエンサーマーケティングは、特定ジャンルに興味のあるインフルエンサーを活用することで、同じ興味を持つフォロワーにダイレクトな訴求できます。

■広告で反応しないユーザへアプローチできる
ユーザの広告慣れが進んでいることから、広告バナーをクリックしないユーザが一定層数存在しているのも事実です。こういったユーザには、インフルエンサーの投稿という形でのアプローチが効果的です。

インフルエンサーの活用目的

インフルエンサーマーケティングにおいて、インフルエンサーを活用する目的は製品の認知が多いですが、それだけにとどまりません。近年では製品の認知から購入に至るまでフルファネルでのインフルエンサー活用も増えています。製品を認知してもらいファン化するまでの流れを、一貫してインフルエンサーに期待ができるのです。

インフルエンサーの活用目的

以下、主なインフルエンサーの活用目的について解説します。

製品の認知

インフルエンサー活用目的として最も多いのは「製品やサービスの認知」です。中でも、YouTubeやInstagramなどで製品のレビューを投稿してもらう方法が広く活用されています。

レビュー投稿以外にも、下記のような活用方法があります。

インフルエンサーの活用目的_製品認知

検討から購入への後押し

近年では、商品を購入する前にSNSで情報収集をするという行動パターンが増えています。その際に出てきた投稿や口コミ数が少なかったり、ネガティブな内容であったりすると、ユーザの購買意欲を上げることは困難でしょう。
インフルエンサーに投稿や口コミを発信してもらうことで、ユーザにポジティブな情報が届きやすくなります。よって、検討段階から購入フェーズへ自然に移行させられます。

購入数(CVR)の向上

ECサイトにおける購入数(CVR)の向上のために、インフルエンサーの投稿をUGC(User-generated-content ユーザ生成コンテンツ)として活用が増えています。
UGCとは、ユーザがSNSに投稿している内容を、許可を取り自社サイトに掲載することです。第三者目線で書かれてあることが多いため、UGCはユーザにとって参考になり情報となります。よって、これらを多数自社サイトに引用することで、ユーザにポジティブに働きCVRが上がりやすくなるのです。
掲載したUGCにECサイトのリンクを設置できるなど、多様な活用方法があります。

ファン化

すでに製品のファンであるインフルエンサーを「アンバサダー」として起用することで、熱量をもって継続的・自発的に製品の発信を実施できます。投稿数ではなく、投稿内容の質を重視した活用方法です。
アンバサダーは一般的なインフルエンサーよりフォロワーは少ない傾向にありますが、より身近なユーザが宣伝しているという観点から、通常のPR投稿に比べてユーザに購買を促す効果が強いといわれています。

インフルエンサーマーケティングのKPI設定と活用方法

KPI設定

認知目的と購入目的では、見るべきKPI指標が異なります。まずは何のためにインフルエンサーを活用するのかという点を考え、それに応じて柔軟にKPIを設定しましょう。また、購入だけを目的にすることは失敗するケースが多いため注意が必要です。インフルエンサー活用_KPI一例

広告と組み合わせる活用方法

インフルエンサーマーケティングは、広告と組み合わせることで効果をより高められ、また、各数値の計測が可視化しやすくなります。組み合わせに適した広告はいくつかありますが、一例として最近増加傾向にある「Instagramブランドコンテンツ広告」について簡単に紹介します。

●Instagramブランドコンテンツ広告とは
インフルエンサーがInstagramに投稿したコンテンツを広告にすることができます。
フィード面とストーリーズ面どちらも配信可能で、動画・静止画・カルーセル形式に対応しています。

フィード面での表示イメージInstagramブランドコンテンツ広告_フィード

ストーリーズ面での表示イメージ

Instagramブランドコンテンツ広告_ストーリーズ

<メリット>
・インフルエンサーの投稿がそのまま広告となるため、オリジナリティがあり、フォロワーの目に留まりやすい。
・発信したインフルエンサーのフォロワーなど、広告主の既存フォロワー以外にもアプローチできる。
・フォロワー以外にも、Facebook上の多様なターゲティングを用いて広告配信が可能。
・リーチや動画の視聴回数など効果計測が可能。

インフルエンサーマーケティングの事例

別記事でまとめていますので、ご覧ください。

【2022年最新事例】インフルエンサーマーケティングのメディア別9事例

まとめ

インフルエンサーマーケティングは認知だけでなく、獲得を目的としたものも増えてきています。
またインフルエンサーを活用する場合はKPIを設定し、数値がどう変化したかを可視化することも大切です。そして、広告と組み合わせることでさらなる効果を発揮することもできます。
インフルエンサーを上手く活用し、自社のWebマーケティングに役立てていきましょう。

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