昨今、ユーザ数の増加が著しいInstagram(インスタグラム)。Facebook社の2020年1月の調査によると、Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告を毎月利用している広告主は約400万社と、ユーザ数の増加に比例して出稿企業数が増えているようです。
この記事では、Instagram(インスタグラム)広告についての概要と、ストーリーズ広告配信面にフォーカスして説明します。
Instagram(インスタグラム)の広告運用を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
Instagram(インスタグラム)オーガニック投稿の配信面について
まず、ユーザがオーガニック投稿(広告ではない、通常のユーザ投稿を指す)を行う際に選択できる、2つのInstagram(インスタグラム)配信面について説明します。
①フィード
②ストーリーズ
両配信面共に、ユーザがフォローしているアカウントの投稿を見ることができます。2つの配信面の違いとして、以下2点あります。
- ストーリーズへの投稿は設定をしない限り、基本的に24時間で消えてしまう(広告は24時間では消えません)
- ストーリーズは基本的には縦長のフルスクリーン表示ですが、フィードの場合はフルスクリーン表示ができません。
②のストーリーズは、24時間で投稿が消えてしまうため、今自分がどこにいるかなど情報発信を、気軽に投稿をできるのが特長です。
反対に①のフィードは削除しない限り投稿が残るため、ストーリーズよりは気軽に投稿ができません。また、ずっと残しておきたい画像はフィードに配信するという傾向があります。
Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告の配信について
上記の特長を持った②のストーリーズ面に、広告(Instagramストーリーズ広告)を配信することが可能です。Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告は、フォローしているアカウントの投稿と投稿の間に広告が配信されます。
Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告を使用するメリットは、フルスクリーンで没入感のあるクリエイティブのため、強い訴求力で広告を配信できることが第一にあります。また、カルーセル形式でも掲載可能なため、最大3つのクリエイティブとリンクの表示ができる点がメリットとして挙げられます。①のフィードでもカルーセル形式の配信は可能ですが、②のストーリーズは自動でクリエイティブが切り替わるため、よりユーザーに商材訴求ができると言えます。フィードは横にスワイプしない限りクリエイティブを切り替えられません。
Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告はどこにでるのか?
Instagram(インスタグラム)にログインします。
(1)ストーリーズ投稿をしているアカウントの一覧が画面上部に出てきます。いずれかのアイコンをタップします。
(2)フォローしているユーザ投稿の間に広告が入ります。画面下部にCTAボタンが設置されているので、ウェブサイトへのユーザ集客が可能です。
Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告はどのようなクリエイティブを用意すれば配信ができる?
Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告は、基本的に縦長フルスクリーンのクリエイティブが没入感があるためよいとされていますが、縦長フルスクリーンでなくとも複数サイズの設定ができます。
下に、設定可能なクリエイティブの画像サイズを記載します。
□画像のサイズ
1080×1920(縦長フルスクリーンサイズ)
1080×1080 (正方形サイズ)
1200×628(横長長方形サイズ)
※上の数字は推奨サイズです。
※設定可能なサイズ・仕様は随時変更されるため、最新情報は以下のサイトのチェックしてください。
https://ja-jp.facebook.com/business/ads-guide
縦長フルスクリーンサイズの場合には文言を画像内に組み込まなければいけませんが、正方形サイズや横長長方形サイズの場合には、下のように文言を画像の下に入れることができます。縦長フルスクリーンサイズの画像を用意できない場合は、正方形サイズや横長長方形サイズでの広告展開をしてもよいかもしれません。
Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告の配信を始めたい場合
Instagramストーリーズ広告の配信を始めたい場合は、次の3つを用意します。
・Facebookページ
・Instagramアカウント(Instagramアカウントを持っていない場合はFacebookページのみでも広告配信ができます。)
・Facebookビジネスマネージャー
Instagram(インスタグラム)はFacebookの傘下のため、Facebookの広告管理画面であるビジネスマネージャーの用意が必要となります。
ターゲットとしたいユーザや課金方式も様々なものから選択可能です。設定可能なターゲティングを知りたい人は下のページを参照してみましょう。
https://ja-jp.facebook.com/business/products/ads/ad-targeting
Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告の実績
次に、Instagram(インスタグラム)ストーリーズ広告の実績を紹介します。
■フィードとストーリーズを同時配信した実績
・業界:コスメ
・KPI:購入
・運用方法:フィードとストーリーズの広告セットは分けて広告を入稿し、効果の違いを検証しました。
・結果:ストーリーズの獲得数はフィードに劣るものの、CPAではフィード面よりも良い結果に。獲得ボリュームはフィードで取り、効率はストーリーズで合わせていくなど、運用方法の指針を見いだせる結果となりました。
弊社調べ(2018年6月)
■ストーリーズで訴求軸が違う2つのクリエイティブを運用した事例
・業界:教育
・KPI:資料請求
・クリエイティブ
① 通常訴求(少々広告感を感じるもの)
② 口コミ訴求(ユーザが実際にその商品に感じたことを口語体で示したもの)
・運用方法:同じ広告セットに①②の広告を入稿し、効果の違いを検証しました。
・結果:同広告セットへ2つの広告を設定したため、配信は効果の良い②の口コミ訴求に寄る結果となりましたが、CPAの差は歴然です。
訴求軸・クリエイティブの内容の違いで効果に大きく影響がでることがわかりました。
ストーリーズ投稿はフィード投稿よりも、気軽なテイストのものが多いため、より広告感の少ない口コミ訴求のものが活きるのかもしれません。
Instagram(インスタグラム)広告の運用を考えている方、実際に現在運用をしている方は、ぜひABテストを繰り返して行い、ベストな訴求軸やクリエイティブを模索してください。
最後に
いかがでしたでしょうか。
Instagram(インスタグラム)は日々進化していて、最近ではIGTVという長尺の動画を投稿できる専用のアプリも登場し、更なるプロダクト展開の充実が予想されます。今後の動向にも注目していきましょう。