【企業規模別】リスティング広告の運用代行の経験が豊富な広告代理店おすすめ11社

リスティング広告は、商品・サービスについて検索している顕在層のユーザにアプローチ可能なため、Web広告の中でも売り上げに影響を与えやすい広告手法です。

リスティング広告の配信は、誰でも可能ではあるものの、成果を出すためには、広告の専門知識はもちろん、日々の細かな入札調整などのリソースも必要です。そのため、ノウハウを持つ広告代理店に運用代行を依頼する企業が多いです。

本記事では、リスティング広告の運用代行を依頼する際に、おすすめの広告代理店11社を、企業規模別に紹介しますので、自社にあった広告代理店を見つけることができるでしょう！

また、リスティング広告の運用代行を依頼する広告代理店を選ぶ上でのポイントも合わせて説明しますので、ぜひ、最後までご覧ください。

【企業規模別】リスティング広告に強い広告代理店一覧

こちらでは、リスティング広告の主な媒体であるYahoo!とGoogleのいずれかの認定資格を持つ広告代理店に絞り、企業の規模毎に分けて11社紹介します。

各社の詳細については、後半に掲載しています。

先に詳しく知りたい方は、こちらからご覧ください。

リスティング広告とは？

リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページ内の広告枠に表示される広告のことで、主要媒体はGoogle・Yahoo!・Microsoftなどが挙げられます。

リスティング広告は、ユーザが検索したキーワードに関連した広告が表示されるため、商品を今調べている、または、すでに商品やサービスに興味を持っている購買意欲の高い顕在層にアプローチすることができる広告手法です。

同じように、検索エンジンの検索結果ページに表示される情報として、無料で掲載される自然検索（オーガニック検索）があります。

リスティング広告と自然検索では、掲載位置や掲載順位の決まり方などが異なります。

具体的には、リスティング広告は、各検索エンジンに設けられた広告掲載枠に表示される広告です。そして、検索結果の画面の最上部に表示させることも可能で、ユーザの目に留まりやすい広告です。

加えて、検索が行われるたびに、入札価格と広告の品質で掲載順位が決められるため、広告の掲載を開始した直後に上位掲載することも可能です。そのため、非常に即効性が高いです。

また、掲載する期間、予算、表示させるキーワードなどがコントロール可能で、顕在層のユーザにアプローチできるので、Web広告の中でも、売り上げに直結しやすいマーケティング手法として注目されています。

一方で、自然検索は、該当コンテンツの内容はもちろん、サイト全体が信頼性に足るか、実際のユーザの体験はどうであったか、などの視点で掲載順位が決められます。そのため、ユーザの目にとまりやすい位置に広告が掲載されて、効果が出るまでに、時間を要します。

リスティング広告の掲載にかかる費用

リスティング広告は、売り上げに直結しやすいマーケティング手法であると説明しましたが、売り上げ増加を期待して投資する上では、費用対効果が気になると思います。そこで、実際にリスティング広告を掲載するためにかかる費用について、詳しく解説します。

リスティング広告の掲載には、次の費用がかかります。

• リスティング広告の掲載費用
• 初期費用　※広告代理店に運用代行を依頼する場合
• 運用代行の手数料　※広告代理店に運用代行を依頼する場合
• 環境設定費　※広告代理店に運用代行を依頼する場合

リスティング広告を掲載すること自体は誰でも可能ですが、リスティング広告の知識がない場合や、リソースが確保できない場合は、広告代理店に運用代行を依頼することをおすすめします。

その場合は、リスティング広告の掲載費用以外に、運用代行の初期費用や手数料がかかります。

具体的な掲載費用や運用代行の手数料、初期費用について説明します。

運用代行の手数料の相場感

広告代理店に運用代行を依頼する場合に発生する運用代行の手数料は、一般的には、リスティング広告の掲載費用の約20%といわれています。

リスティング広告の掲載費用が100万円の場合、運用代行の手数料は20万円になり、合計120万円の費用がかかることになります。

広告代理店によっては、月額のリスティング広告の掲載費用が少額の場合には、掲載費用に関わらず、手数料は一律の額にしているところもあります。（例：月額のリスティング広告の掲載費用が25万円未満の場合、手数料は一律で3万円）

また、初めて広告を配信する際には、広告効果の計測環境を整えるための設定や、高度な計測ツールの利用費などの環境設定費や、運用代行の手数料以外に初期費用がかかる場合もあります。

広告代理店に依頼をする場合は、何に、どの程度の費用がかかるのか、を必ず確認しましょう。

リスティング広告の課金方式

リスティング広告の課金方式は、広告がクリックされる度に費用が発生する「クリック課金」です。

つまり、リスティング広告が表示され、ユーザの目に触れても、実際にクリックされるまでは費用は発生しません。そのため、リスティング広告は、非常にリスクの少ない広告であるといえます。

広告代理店にリスティング広告の運用代行を依頼するメリット

前章で紹介したとおり、リスティング広告の運用代行を広告代理店に依頼する費用は、決して安くはありません。

しかし、広告代理店は、ただリスティング広告の運用代行をする作業者ではなく、リスティング広告の知識や経験を持つ専門家のため、運用代行の手数料に見合う効果が期待できるといえるでしょう。

ここでは、広告代理店に、リスティング広告の運用代行を依頼するメリットについて説明します。

リスティング広告の管理・運用コストが削減できる

リスティング広告の掲載から運用を行うためには、リスティング広告の知識と状況に応じた細かな調整が求められます。

具体的には、キーワードの選定、広告文の作成と最適化、ターゲティングの設定、リスティング広告の入稿といった作業や、日々の予算の管理、トレンドに加えて、競合の状況を加味した入札調整、広告の費用対効果の確認など、業務は多岐にわたります。

そのため、個人や社内チームで運用を行う場合、管理や運用に多くの人的リソースがかかることが想定されます。

そこで、広告代理店に運用代行を依頼することにより、複雑な作業を専門家に任せることができ、社内リソースをほかの重要な業務に集中することができます。

ノウハウや最新情報を用いた運用ができる

リスティング広告などのWeb広告は、日々配信手法や各媒体の機能が進化しています。競合がいる中で広告の費用対効果を最大化するためには、最新のトレンドや最適な方法を把握して運用することが重要です。

広告代理店は、多くの広告アカウントの運用経験があるため、業界や商材ごとの運用ノウハウを蓄積しています。そのため、広告の掲載方法や各種設定のポイント、効果的なキーワードの選定や広告文の作成のテクニックなど、実践的なノウハウを駆使して運用を行うことが可能です。

中でも、GoogleやYahoo!といった広告媒体社に認められた一部の広告代理店は、広告媒体社から直接、最新の機能アップデートの情報や活用方法を連携してもらえる場合や、beta版の機能を先んじて利用できる場合があります。

このように、専門性を持ち、最新手法をいち早く取り入れられる広告代理店に、リスティング広告の運用を任せることにより、同じリスティング広告の掲載費用で、個人や社内チームで運用する以上のパフォーマンスが期待できるでしょう。

広告代理店を選ぶポイント

ここまで、広告代理店に運用代行を依頼するメリットを紹介しましたが、広告代理店は、日本に大小合わせると約5,000社あるといわれています。次に、多くの広告代理店の中から信頼できる会社を選ぶためのポイントを5点紹介します。

• 認定代理店資格の有無

• 広告予算と企業規模のバランス

• 提供するサービスの領域

• コミュニケーションのスタイル

• リスティング広告の運用代行の費用の妥当性

認定代理店資格の有無

広告代理店に運用代行を依頼する一番のメリットは、やはり、蓄積したノウハウを活かしたリスティング広告の運用によって、広告効果が期待できる点です。そのため、ノウハウや最新情報のキャッチアップができる広告代理店であるか、を見極める必要があります。

しかし、ノウハウが蓄積されているかどうかについて、個人が外部から判断することは容易ではありません。そのため、第三者である媒体社から認められた広告代理店であるか、という視点で選ぶとよいでしょう。日本の広告代理店は、大小合わせて約5,000社あるといわれていますが、Google・Yahoo!といった主要な媒体社から認められた広告代理店は限られているため、よい広告代理店を選ぶ1つの基準になります。

次に記載する、Google・Yahoo!の各媒体社の認定資格を持つ広告代理店は、十分な実績があり、信頼できる広告代理店であるといえるでしょう。

広告予算と企業規模のバランス

広告代理店と取引をする場合、広告代理店自体の実績はもちろん重要ですが、広告代理店の中でも「経験・スキルがある営業」が担当になるかが、広告効果を左右する場合があります。良い営業を担当につけてもらうためには、自社の広告予算と広告代理店の企業規模のバランスが重要です。

企業規模が大きい広告代理店には、広告予算がより潤沢な広告主が集まります。そのため、経験や知識が豊富な営業は、月額の広告予算が数千万円規模の広告の案件を担当し、広告予算が一千万円の案件に、若手や経験が浅い営業が担当につく可能性があります。

一方で、中堅規模の広告代理店では、広告予算が一千万円の案件に対して、経験豊富な営業が担当につく可能性があります。大手企業の信頼性や実績は魅力的ですが、自社の広告予算に合わせて、適切な規模の良い広告代理店を選ぶようにしましょう。

提供するサービスの領域

リスティング広告などのWeb広告の媒体や・各媒体ごとの機能は様々で、それぞれのビジネスの状況に合わせて、最適な広告手法を選択する必要があります。

現在、リスティング広告の配信を検討されている方でも、ターゲットの拡大にあわせて、SNS広告や動画広告などのリスティング広告以外の広告配信や、LP制作、サイト制作などを検討することもあるでしょう。その際に、取引している広告代理店が、リスティング広告以外の実績が少ない場合や、サイト制作の領域に対応していない場合は、その都度新たな広告代理店を探し、別の広告代理店に依頼をするという工数が発生します。

そのような今後の展開も見越した上で、広告領域における提供するサービスや、広告以外の解析、サイト制作などのサービスの取り扱いがあるか、を事前に確認しておきましょう。

コミュニケーションのスタイル

広告代理店に運用代行を依頼した場合、一般的には1ヵ月周期で、広告の配信・成果の確認・報告・次月の目標設定などを進めていきます。

取引を始めた後で齟齬が発生することがないよう、報告の頻度とレポート形式、効果について、ブラックボックス化せずに説明をしてくれるか、求めるコミュニケーションが取れるのか、を事前に確認しておくとよいでしょう。

リスティング広告の運用代行の費用の妥当性

広告代理店に広告運用を依頼した場合の運用代行の費用の相場は、広告掲載費の約20%ですが、相場以上の費用がかかるケースはもちろんのこと、極端な値引きをしている会社も、避けるとよいでしょう。昨今の広告代理店の傾向として、売り上げよりも利益を重視する場合があります。

相場に対して極端な値引き率の場合、ほかの案件に比べて運用の優先度を下げられてしまうことや、同じ広告掲載費用でも知見・経験の豊富な営業に担当してもらえないといったリスクがあります。

広告代理店選びも重要である一方で、営業担当の質によって広告効果は変わりうるため、リスティング広告の運用代行の費用が安いというだけで飛びつかずに、ほかのポイントも確認して適切な広告代理店を選ぶようにしましょう。

【企業規模別】リスティング広告を依頼するおすすめ広告代理店一覧

リスティング広告の運用代行を広告代理店に依頼する際は、自社の広告配信の目的に合った広告代理店を選ぶことが重要です。

ここでは、認定代理店資格を持つ広告代理店を、「運用力に強みを持つ中堅の広告代理店」、「大規模なプロジェクトを得意とする大手の広告代理店」、「少額の予算からでも相談可能な広告代理店」、の3種類に分類して紹介します。

運用力に強みを持つ中堅の広告代理店4社

中堅の広告代理店は、予算規模が数百万～数千万と幅広い案件に対応しており、運用経験が豊富にあるため、運用力に強みを持っています。同じ予算規模でも、大手の広告代理店に比べて、経験豊富でスキルがある担当者をつけてもらえる可能性があります。

株式会社メディックス

『株式会社メディックス』は、業界の中でも老舗で、創業35年以上の豊富な経験と実績があり、GoogleとYahoo!の認定資格も多数保有しています。

また、一般的に、営業担当と広告運用担当は分かれていることが多いですが、メディックスでは、営業であるアカウントプランナーが窓口となりつつ、戦略立案・運用・分析までを一貫して支援するのが特長です。

また、BtoCマーケティングの支援を担当する部門では、アカウントプランナー1人あたりの担当社数を制限しており（2024年度9月：平均2.5社）、1社1社と深く向き合いながら顧客の課題解決に向けて伴走します。

メディックスは、一部の広告媒体や広告領域だけに支援領域を限定しておらず、広告主の課題にあわせてWebマーケティングを全般的に支援することが可能です。広告による集客のほか、制作や解析領域の専門部隊も持ち、お客様のビジネスのゴールに合わせた戦略立案から効果検証までをワンストップで提供します。

株式会社デジタリフト

『株式会社デジタリフト』は、実績のある運用チームを持ち、着実な運用スキルでリスティング広告を支援しているのが特長です。

また、事業の立ち上げ期や小規模のビジネス支援の経験が豊富です。AIの活用やシステム連携による自動化を進めており、低コスト化を実現し、少額予算にも高品質な支援を実現します。

株式会社ディスカバリー

『株式会社ディスカバリー』は、物販業界の案件に強く、ダイレクト通販のクライアントが全案件の半数以上と、獲得与件に強みを持つ広告代理店です。

GoogleやYahoo!の認定パートナーとして、最新の広告技術を活用した運用を行っており、クリエイティブ制作から広告運用、効果測定までを一貫して行える体制が整っているのが強みです。

株式会社ジオコード

『株式会社ジオコード』は、リスティング広告を15年以上の支援実績がある企業で、GoogleやYahoo!の認定パートナー資格を持つ確かな運用力のある広告代理店です。

また、独自のマーケティングツールを活用し、クライアントのニーズに合わせてカスタマイズされたリスティング広告ソリューションを提供します。コミュニケーションエラーの防止のために、営業以外の運用担当者とも直接やり取りができます。

大規模なプロジェクト経験が豊富な大手の広告代理店4社

大手の広告代理店は、総合広告代理店と連携している場合が多く、Web広告だけではなく、テレビCMとの連動など大規模なプロジェクトを得意としています。

ただし、大手代理店では、ひと月の最低出稿額や最低契約期間がある場合もあるため、注意が必要です。

株式会社サイバーエージェント

『株式会社サイバーエージェント』は、自社開発の広告配信プラットフォームを活用した高度なリスティング広告の運用が特長です。

リアルタイムでのデータ分析と広告の最適化により、効率的な予算配分と高度なターゲティングを実現します。

LINEヤフー Partner Programでは、2024年度上半期のSeles Partner premiereに認定されており、Google社のPremiere Google Partnerにも認定されています。

株式会社Hakuhodo DY ONE

『株式会社Hakuhodo DY ONE』は、データ分析に基づいたアプローチによるリスティング広告運用に強みを持つ広告代理店です。

2024年4月に株式会社アイレップとデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社（DAC）が統合し、設立されました。大手広告代理店の博報堂の子会社で、博報堂グループ保有のツールを活用し、事業課題までを幅広く支援することが可能です。

大規模なeコマース事業者向けの統合マーケティング支援に優れており、リスティング広告とSEOを効果的に組み合わせた総合的な検索マーケティング戦略を提供します。

特に全身の株式会社アイレップは、Google社のPremiere Google Partnerの中でも、特に優れたパフォーマンスを発揮しているエージェンシーを表彰する、Google Premier Partner Awardsで受賞されたこともあります。

株式会社電通デジタル

『株式会社電通デジタル』は、大手広告代理店の電通グループの総合力を活かした統合的なリスティング広告ソリューションを提供している広告代理店です。

大規模なブランドキャンペーンの企画・実行に強みを持ち、リスティング広告を含む包括的なデジタルマーケティング戦略を行います。

Google マーケティングプラットフォームパートナープログラムにおけるConversion Optimizationや、Campaign Managerなどを取得しており、マーケティング施策の成果向上を支援する企業として認定されています。

株式会社オプト

『株式会社オプト』は、独自のデータ分析技術を活用した効果的なリスティング広告の運用に定評がある広告代理店です。

大規模なデータを活用したターゲティング広告や、クロスデバイスマーケティングに強みを持っています。

業界特化の専門家が在籍し、効果的なマーケティング支援ができます。

LINEヤフー Partner ProgramにおけるSales Partner最上位のPremierに認定されており、広告の運用実績を評価された代理店に贈られるAds Operation Badgeも取得しています。

少額予算から依頼ができる広告代理店3社

実績がありながらも少額から依頼が可能で、地方や中小企業の支援に強みを持っている広告代理店を紹介します。

予算の制限がない点は魅力ですが、コミュニケーションスタイルに制限がないか、は確認が必要です。

株式会社クリエル

『株式会社クリエル』は、月額の広告費の最低出向金額の設定がなく、少額からリスティング広告の運用代行を開始できる点が特長です。

前月の配信結果のレポートの報告の際は、数値だけではなく、運用者の所感などのコメントがつき、丁寧なサポートを行っています。

初めてリスティング広告の運用代行を依頼する方にも、安心できる広告代理店です。

スリーカウント株式会社

『スリーカウント株式会社』は、月額5万円からリスティング広告の運用代行を開始できる点が特長です。

クライアントの業界や商材に合わせてカスタマイズされたリスティング広告の戦略を立案し、丁寧なヒアリングに基づいた運用を行います。

定期的なレポーティングと改善提案を通じて、継続的な広告効果の向上をサポートします。

株式会社ロカリオ

『株式会社ロカリオ』は、地方企業や中小企業に特化したリスティング広告の支援を行う広告代理店です。

地域特性や地方企業の課題を深く理解した上での戦略立案が強みで、地域ごとの検索傾向や競合状況を詳細に分析し、効果的なリスティング広告の運用を実現します。

また、広告の運用だけではなく、Webサイトの改善提案やSNS運用支援など、包括的なデジタルマーケティングサービスを提供します。

まとめ

リスティング広告の運用代行を広告代理店に依頼する際のメリットと、広告代理店を選ぶポイントを元に、おすすめの広告代理店11社を紹介しました。

今回紹介した広告代理店は、すべてYahoo!かGoogleの認定資格をもち、実績が豊富で信頼できる広告代理店です。自社の広告のプロジェクト規模や業種に合わせて、ぜひ、最適な広告代理店を見つけてください！