ディスプレイやリスティングなど広告の受け皿となる、ランディングページ(以下「LP」表記)。
日々、このLP(ランディングページ)の運用・制作をお手伝いするなかで、次のようなご相談をいただくことがあります。
「LP全体をリニューアルする予算も時間もない……ケド、CVR改善したい」
「部分修正だけで、CVRのばせませんか…?」
さすがに難しいかな…と、遠慮がちに相談をいただきますが、じつは、部分修正だけでも、大きな改善が見込める方法があります。
それは
◎ファーストビュー(以下「FV」表記)
◎コール・トゥ・アクション(以下「CTA」表記)
の、2つにフォーカスした改善施策です。
本記事では、FVとCTAの2つの重要性をLPO(ランディングページ最適化)の観点から解説します。
さらに、メディックスのアドクリイティブ特化チーム「B-SOKU」が実施した施策のなかから、どの業界・商材・ターゲットにも応用可能な汎用事例を厳選し、その中から今すぐにでもトライしていただきたいおすすめ部分修正を、実際の数値実績を交えながら紹介します!
※実社名・実クリエイティブは伏せさせていただいております。
目次
LP(ランディングページ)を最適化するために「FV(ファーストビュー)」と「CTA(コールトゥーアクション)」が重要な理由
広告からユーザをCV(コンバージョン)へ誘導する役割を果たすLP。
LPを最適化するには以下4つのポイントを重視します。
(1)FV:流入元(バナーやTD)との整合性・親和性が保たれているか
(2)情報設計:ユーザの態度変容を促す情報設計になっているか
(3)CTA:スムーズにCVへと誘導できているか
(4)離脱防止:離脱に繋がる余計な情報を残していないか
それぞれ簡単に言い換えると、
(1)は、「流入時の期待値に応えて逃がさない」こと
(2)は、「メリットを理解してもらい次のアクションに移してもらう流れをつくる」こと
(3)は、「行動したいと思ったときに行動できる」こと
(4)は、「ほかのことに気をとられて意図しない動きをさせない」こと
です。いずれも流入したユーザの状態(ニーズや関心)ごとに最適化し、意図する行動を促すものです。
この4つのポイントを外している場合、離脱ポイントが多く、機会損失を生み出しやすいLPになっていると考えられます。
そして、この4つのポイントの中でも、
「広告に期待し“情報を求めて”LPに入ってきてくれた流入時」であるFV接触時と、
「メリットを理解し“商品やサービスを求めて”LPからCVする遷移時」であるCTA接触時は、
ユーザ自身が、商品やサービスに対して、能動的に行動を起こしている・起こすポイントであり、絶対に逃してはいけない、アプローチを仕掛ける絶好のチャンスなのです。
しかしながら、意外とこのチャンスが見逃され、機会損失につながりやすい構成のLPは多く見受けられます。
つまり、この2点を意識しLPを改善するだけで、大幅なCVR改善が見込めるのです!
では実際に、「FV」と「CTA」に着目し、LP改善に成功した事例を紹介します。
LP(ランディングページ)改善事例
FV改善例:CTRの高いバナーとの親和性を高める
1つめに紹介する事例は、「CTRの高いバナーとの親和性を高める」施策です。
M社様では、CVRが約2倍に、CPAも改善に成功しています。
バナークリエイティブや広告文でクリックされているということは、バナーや広告分の中に”期待するメッセージがあった”ということです。
そのため、LPに遷移した際、流入元で期待したメッセージとは異なる情報が表示された場合、「自分の求めている情報じゃなかった」と、期待値と乖離し、離脱要因となります。
この課題点を、CTRの高いバナーの訴求(コピーやデザイン)にそろえることで、改善に成功した実事例です。高い確率で改善が見込める施策なので、未着手でしたらぜひトライするのをおすすめします。
FV改善例:LP(ランディングページ)の内容を動画化し、ファーストタッチの情報量を増やす
2つめに紹介するのは、「ファーストビューで与える情報を増やす」施策です。
O社様では、LPの内容を動画化し、メインビジュアルに設定。既存LPとの同ターゲティング同広告の均等配信で、約2倍の獲得に成功しています。
(他の事例でも、1.2倍~1.6倍の効果実績がでています)
能動的に読み進める必要なテキスト+写真のコンテンツに比べて、受動的かつ視覚的にインプットされる動画コンテンツは、ユーザに与える情報量を圧倒的に増やすことができます。メインビジュアルの動画でユーザが内容のアウトラインを把握⇒LPを読み進めることで詳細を理解、その結果CTAへのスムーズな誘導ができるようになったと考えられます。
CTA改善例:フローティング(固定追従表示)ボタンを表示する
最後に紹介するのは、「CVボタン固定追従」施策です。この施策を実施し、C社様ではCVRが1.29%から4.15%に改善しました。
FVにCVボタンを設置する手段は、王道の必勝パターンです。
なぜかというと、このLPが「最終的に何ができるのか」を、あらかじめユーザが理解することでき、結果としてCV先へ誘導しやすくなるからです。加えて、この固定追従施策では、画面下部に常時表示されるつくりになるため、「気になったタイミングで、すぐにボタンをおせる」ことがポイントです。CTAを認知させる・押したいときに押してもらうことで、回避できる取りこぼしがあります。
LP(ランディングページ)改善・LPO(ランディングページ最適化)でお困りのかたへ
今回厳選3選ということで、どの業界や商材でも汎用的に活用可能な事例紹介しました。すぐできそうな施策からぜひトライしていただければと思います!
今回紹介した施策以外にも、業界・商材・ターゲットの傾向にあわせ、取れる手段はざまざまあります。お困りのお客様がいらっしゃいましたら、ぜひこちらまでお気軽にご相談くださいませ。