P-MAXのクリエイティブ(アセット)の基本と効果を高めるコツを紹介|ウェブ部

P-MAXのクリエイティブ(アセット)の基本と効果を高めるコツを紹介

ディスプレイ広告
P-maxクリエイティブ_アイキャッチ画像

P-MAXは入札や配信面、ターゲティングの設定などが自動化されていて、他の広告タイプと比べ、効果改善のために運用者が調整できる要素が少ないです。

その中でクリエイティブは、人間の手で改善できる要素の1つであり、手始めにクリエイティブの改善を試みる場合もあるかと思います。

しかし、P-MAXでは、クリエイティブの組み合わせが自動で最適化されているため、クリエイティブごとの分析が難しく、改善点を見出しにくいという方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、P-MAXのクリエイティブの基本知識から、効果を高めるために押さえるべきポイントを紹介します。ぜひ、本記事の内容を参考に、クリエイティブ改善に取り組んでみてください。

P-MAXの概要を知りたい方はこちら
P-MAXキャンペーンとは?メリット・デメリット、 設定方法や運用のコツを紹介!

 

P-MAXのクリエイティブ基本知識

P-MAXのクリエイティブ改善をするにあたって、押さえておくべき基本知識を紹介します。

P-MAXの配信面

P-MAXでは、Google広告で配信できる次の7つの配信面の中から、効果が最大化されるような配信先が自動で選定されます。どのような配信面に掲載されるのかを把握した上で、クリエイティブの見せ方を考える必要があります。

・検索
・ショッピング
・ディスプレイ
・YouTube
・Discover
・Gmail
・Googleマップ

▼P-MAXの配信面

P-MAXの配信面一覧

引用:Performance Max campaigns launch to all advertisers

 

必要な素材と入稿規定

配信面で紹介したとおり、P-MAXの配信面は代表的な検索やディスプレイに限らず、YouTubeやショッピングにも配信されるため、画像素材だけではなく動画素材も用意が必要です。また、ECであれば商品フィードが必要です。

各素材の入稿規定は次の表を参考ください。

■テキスト素材

タイプ 最大文字数 数量 必須
広告見出し 30 文字 3~15 個
長い広告見出し 半角 90 文字(全角 45 文字) 1~5 個
説明文 半角 90 文字(全角 45 文字) 1~5 個
ビジネスの名前 25 文字 1 個
行動を促すフレーズ 自動 1 個
最終ページ URL 半角 2,048 文字 1 個

 

■画像素材

比率 推奨されるサイズ 数量 必須
横向き

1.91:1

1,200 x 628 ピクセル

(最小 600 x 314 ピクセル)

1~20 枚
スクエア

1:1

1,200 x 1,200 ピクセル

(最小 300 x 300 ピクセル)

1~20 枚
ロゴ

1:1

1,200 x 1,200 ピクセル

(最小 128 x 128 ピクセル)

1~5 枚
ロゴ

4:1

1,200 x 300 ピクセル

(最小 512 x 128 ピクセル)

1~5 枚
縦向き

4:5

960 x 1,200 ピクセル

(最小 480 x 600 ピクセル)

1~20 枚

 

■動画素材

比率 必要な長さ 数量 必須
横向き

16:9

10 秒以上 1~5 本
スクエア

1:1

10 秒以上 1~5 本
縦向き

9:16

10 秒以上 1~5 本

出典:Google 広告の仕様: 広告フォーマット、サイズ、ベスト プラクティス(Google広告 ヘルプ)

任意の項目がいくつかありますが、最適化機能を促進するためにも入稿することを推奨します

動画素材は必須?

動画素材の入稿は任意ですが、入稿しない場合はAIが自動で生成した動画が配信されます。AIが生成する動画はクオリティが低い可能性もあるため、なるべく広告用に動画を作成して配信するのが良いでしょう。

 

アセットは何種類入稿すればいい?

配信するだけであれば素材が少なくても問題ないですが、効果を高めるためには、できるだけ多くのアセット(※)を入稿することをおすすめします。

ターゲットや配信面ごとに、効果的なアセットやその組み合わせは異なるため、多くの素材を入稿することで、最適化機能を効果的に活用することができます。

※アセット…広告を構成するコンテンツを指します。アセットには、広告見出し、説明文、ウェブサイトの特定の場所へのリンク、通話ボタン、場所情報などが含まれ、それらが組み合わされて、ユーザに表示される実際の広告フォーマットとなります。

 

全てのサイズを用意したほうがいい?

画像と動画素材で入稿できるサイズは横長、正方形、縦長の3つありますが、掲載面によって適切なサイズは異なるため、すべてのサイズを用意することをおすすめします。

特に、トレンドでもある縦型動画はYouTube shortへも配信されるため、可能であれば用意しましょう。

 

広告表示オプションは全て設定する

検索キャンペーンなどと同様に、サイトリンクなどの広告表示オプションは可能な限り設定しておきましょう

広告表示オプションの種類について知りたい人は、以下の記事を参考ください。

【全11種類】広告表示オプションとは?各オプションの特長や表示されない理由を徹底解説

 

P-MAXのクリエイティブ改善のコツ

ここからは、P-MAXの運用過程でクリエイティブを改善するためのコツを紹介します。

1. 訴求する商材やターゲットが異なる場合はアセットグループを分ける

P-MAXは、運用のほとんどが自動化されているため、1つのキャンペーンで運用している方も多いのではないでしょうか?

AIの学習を促進するためにシンプルなアカウント構成にすることは間違っていませんが、訴求が大きく異なる場合は、キャンペーン、もしくはアセットグループを分けた方が有効な場合があります

例えば、アパレル企業で「男性向けのアウター」と「女性向けの靴」の2種類の商品で配信するのであれば、ターゲットと訴求内容が異なるため、キャンペーン、またはアセットグループを分けて管理した方が良いです。

 

2. 広告の品質を見ながらPDCAを回す

クリエイティブの評価をする際は、CTRやCVRを見ながら評価することが多いですが、P-MAXでは確認できるデータが限られています。

そのため、PDCAの回し方が分からず、継続的に同じクリエイティブを配信してしまっている人も多いのではないでしょうか。

P-MAXではクリエイティブごとに「パフォーマンス」という項目で広告の評価を確認できます。最良、良、低の3段階で評価されるため、評価が低いクリエイティブを停止し、新しい訴求を追加して改善を進めましょう。

 

3. 配信面のシェアを確認する

クリエイティブを改善するために、どの配信面の掲載が多いかを確認することで優先度を考えることができます

例えば、「Youtubeでの掲載が多いため動画を優先的に改善する必要がある」、「ショッピングでの掲載が多いため、クリエイティブよりもデータフィードを優先的に改善する必要がある」などの判断ができます。

現在、Google広告の管理画面上では詳細な配信面のシェアは確認できませんが、Google広告スクリプトを利用すれば、配信シェアを割り出すことができます。方法については、少し専門的な内容になるので今回は省略しますが、Medixではそういった表面化していないデータも分析し、広告効果改善に活用しています。

 

まとめ

優秀な機械学習によって配信を自動化してくれることが特長のP-MAXですが、その特長を最大限活用するためには、クリエイティブの改善が重要です。

「効果の悪いクリエイティブを停止して、より効果的なクリエイティブを見つけ出す」という基本的なクリエイティブPDCAの考え方はP-MAXでも同じです。

ぜひ、本記事を参考にクリエイティブの改善にチャレンジしてみてください。

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