ECサイトにおけるP-MAXの運用で、ショッピング枠に掲載する商品をコントロールしたいと思ったことはありませんか?
ECサイトでは、セールなどの販促施策や、トレンドによる売れ筋の変化などによって、訴求したい商品は日々変化します。
しかし、P-MAXでは、ショッピング枠に掲載する商品の細かな調整ができません。そのため、ECサイトの方針とP-MAXの配信が連動せず、狙いどおり広告を配信できなかった経験がある方も多いのではないでしょうか?実は、P-MAXではリスティンググループという階層で、配信する商品を管理することができます。
本記事では、P-MAXのリスティンググループでできることについて解説するので、ECサイトでP-MAXを活用している方は参考にしてください。
なお、P-MAXの基本情報からおさらいしたい方は、次の記事を参考にしてください。
P-MAXキャンペーンとは?メリット・デメリット、 設定方法や運用のコツを紹介!
目次
リスティンググループとは?
P-MAXのリスティンググループとは、広告を掲載するMerchant Center(マーチャントセンター)の商品を管理することができる、アセットグループの一部です。
見出しや、画像などのアセットと並列の関係にあり、ショッピング枠や動的リマーケティングなどに活用されます。
リスティンググループでできること
リスティンググループでは、Merchant Centerに登録されている情報を元に、商品を分類することができます。
商品を分類することで、分類ごとにレポートを確認したり、広告を配信する商品を選択したりできます。それぞれ詳しく説明します。
分類ごとにレポートを確認する
商品を分類することで、分類ごとに配信結果を確認することができます。
分類ごとに結果を確認できるため、どのカテゴリーのインプレッションが多いか、などのデータを分析に活用することができます。
なお、キャンペーンレポートと、リスティンググループで表示されるレポートは、定義が異なるため注意が必要です。ユーザに対して複数の商品が同時に表示された場合、キャンペーンレポートでは、1インプレッションとカウントされますが、リスティンググループのレポートでは、表示された商品の数だけインプレッションとしてカウントされます。
広告を配信する商品を選択する
デフォルトの設定では、Merchant Centerで連携されている商品すべてが配信されますが、商品を分類することで、分類ごとに配信のオンオフを選択することができます。
そのため、広告配信したくない商品はオフにし、売れ筋の特定商品はオンにするなど、配信する商品を選択し、より効率的な配信ができます。
商品を分類できる項目
商品を分類するために使用できる項目は次のとおりです。
・Google商品カテゴリー(google product category)
・商品カテゴリ(product type)
・ブランド(brand)
・商品アイテムID(id)
・状態(condition)
・チャネル
・カスタムラベル(custom label)
独自の粒度で分類したい場合は、カスタムラベルを活用することで、自由に分類することができます。
リスティンググループの分け方
ここからは、リスティンググループで商品を分類する手順を説明します。
1. アセットグループを開き、リスティンググループをクリック
2. リスティンググループの隣に表示される区分を追加をクリック
3. 分けたい区分を選択し、保存をクリック
こちらの手順で、商品の分類は完了です。
分類後、レポートから分類ごとのデータを見たり、分類ごとに配信のオンオフ設定ができたりするようになります。
まとめ
P-MAXは、AIが自動で最適化してくれるメリットがある一方で、手動で調整できる項目が少ないことや、確認できるレポートが少ないことから、運用改善の難易度が高いです。
しかし、リスティンググループを活用することで、詳細なレポートが確認できたり、配信する商品の選択ができたりと、運用改善に役立てることができます。
是非リスティンググループの商品分類を活用して、運用改善に活用してみてください。