TrueView広告を実施しているが、効果を感じられない。いまの方法で、合っているのだろうか?
もう、面倒だからTrueView広告はやめてしまおう…そんなふうに思っているあなた、少しお待ちください!
TrueView広告は、あなたの会社やサービスをユーザに伝えるのにとっておきの方法です。
TrueView広告の配信先となるYouTubeは、ユーザ数が全世界で19億人、日本国内で6,200万人(うち7割はスマホユーザ)と言われており、1日の動画視聴時間は数億時間、視聴回数は数十億回に上ると言われています。
そんなYouTubeのTrueView広告を上手に活用し、自社のサービスを多くのユーザにアピールするためのコツを紹介します。
目次
TrueView広告とは
そもそも、TrueView広告とは、YouTubeで見たい動画を再生する前、また再生中に30秒間再生されるインストリーム広告です。5秒間は強制視聴となりますが、その後はスキップすることができます。YouTubeの検索結果画面や現在視聴している動画の関連動画として表示されるインディスプレイ広告の2種類のことを指します。
ちなみに、インディスプレイ広告は、YouTubeの検索結果だけでなく、ディスプレイ広告(YouTube内、または他のGDNサイト)にも広告が配信されます。
<インストリーム広告>
※YouTubeを活用したプロモーションと成果分析のご案内(出典:Google/YouTube)
<インディスプレイ広告>
※YouTubeを活用したプロモーションと成果分析のご案内(出典:Google/YouTube)
TrueView広告で課金されるタイミング
TrueView広告では、ユーザが動画広告を30秒以上視聴した時(30秒以内の動画の場合は完全に)、または、クリッカブルエリアをクリックした場合に課金されます。
クリッカブルエリアとは、下の赤枠の部分。
ユーザが広告主の関連サイトにジャンプするためのバナーもしくはボタンのことです。
TrueView広告では、課金されるシチュエーションが多いため、いかにコストを抑えながら効率的にユーザを集客していくかが、プロモーションの鍵となります。
それでは、より効果を上げるためのTrueView広告の活用法を紹介したいと思います。
TrueView広告運用の基本的なポイント
TrueView広告の効果を上げるためには、
- ターゲティング条件
- 動画のクリエイティブ
をいかに設計していくかが非常に重要です。
様々なターゲティング条件(トピック・インタレストカテゴリ・リターゲティングなど)から、どのような条件を選択してTrueView広告を配信していくかはディスプレイ広告と同様に基本的な設定として重要です。
また、自分の見たい動画を見るためにYouTubeに訪れているユーザにとって動画広告は鬱陶しいと感じられることも想定されるので、最初の数秒でインパクトを与えるために、ユーザの興味をそそる内容にする必要があります。
このような基本的な設計をしっかり抑えた上で、さらに、最新版TrueViewではこれから紹介する活用法を実践していただければ、更なる集客・獲得の最大化に繋がるのではないかなと考えています。
TrueView広告の効果をさらにあげる新機能を活用したポイント3つ
「クリッカブルエリア」の活用
パソコン上では、2015年6月以前は、下図の赤枠で囲ってある動画画面全体のどこをクリックしても広告主の指定したサイトにユーザを誘導することができていました。
ところが、2015年6月の変更によって、第2章のクリッカブルエリアでも説明しましたが、クリックできる範囲が、下の赤枠のみに限定されてしまいました。
これを知っているか知らないかでは、ユーザのサイトへの集客率は大きく変わってきます。
きちんと設定しなければ、せっかく貴社の動画広告を見たユーザが、サービスに興味を持ったとしても、貴社サイトへ誘導することはできません。
興味を持ってくれたユーザをしっかりサイトへ誘導し、貴社サイトでサービスの魅力をさらに伝えていきましょう。
では、ここでクリッカブルエリアの中でも、よりユーザをサイトへ誘導できるコンパニオンバナーとCTA(Call to Action)をご紹介します。
コンパニオンバナー
コンパニオンバナーとは、YouTubeの動画広告が配信されている時に、YouTubeのサイト右上にバナーを設置することのできるバナーのことです。
※YouTubeを活用したプロモーションと成果分析のご案内(出典:Google/YouTube)
コンパニオンバナーは、配信した動画広告がユーザにスキップされたとしても、サイト右上に表示されます。なので、ユーザが動画を見ている間いつでも、サイトへ誘導することができるのです。
CTA(Call to Action)
CTAとは動画再生開始10秒後より、5秒間表示される動画広告のことです。
CTAは、上の赤枠のように表示され、ユーザの次のアクションを喚起させることができます。
一般ユーザの中には、クリックして広告関連サイトへジャンプできることを知らないユーザも数多くいます。
ですから、せっかく動画広告を見て興味を持ってくれたユーザのためにも「ここから知りたい情報が手に入る」ことが分かるようにバナーを表示して、ユーザをサイトへ誘導しましょう。
コンパニオンバナーとCTAをしっかり設定することで、貴社のサービスに興味を持ったユーザをきちんとサイトへ流入させることができます。
機会損失を起こさないためにも、活用してみてはいかがでしょうか。
TrueView広告の新機能「カード」の活用
今回のTrueView広告の大きな変更に伴い、新たな機能「カード」が追加されました。
「カード」を使うと、ユーザが動画再生中に関連動画やWebページを紹介することができるようになります。
https://support.google.com/youtube/answer/150471?hl=ja
これまでは「アノテーション」という方法で、パソコン上で配信ができていましたが、今後は「カード」の登場によって、スマートフォンでも配信することができます。
また、下の赤枠のカードティーザーをクリックすると、カード本体が再度表示され、ユーザが関連動画やWEBページへジャンプすることができます。
なお、このカードティーザーを表示させるタイミングはこちらから指定できます。
※YouTube(出典:https://support.google.com/YouTube/answer/6140493?hl=ja&ref_topic=6140492)
指定したタイミング以外では、パソコンの場合は右の赤枠部分にマウスオーバーすると、上のようにアイコンが表示されます。
※YouTube(出典:https://support.google.com/YouTube/answer/6140493?hl=ja&ref_topic=6140492
この「カード」には様々な使い方があるのですが、ユーザをサイトへ集客するのにおすすめの使い方を4つご紹介します。
商品紹介カード
動画広告が配信されている時に、貴社の商品をユーザに紹介することができます。
こちらは複数商品を販売するECサイトに向いているといわれています。
動画カード、または、再生リストカード
貴社がYouTube上にアップロードした関連動画や再生リストへのリンクを動画内に表示することができます。
関連Webサイトカード
動画広告の関連したサイトへのリンクを表示させることができます。
つまり、貴社のサイトのリンクを表示させ、ユーザを呼びこめるようになります。
チャンネルカード
ユーザに貴社のチャンネルへの視聴を呼びかけることができます。
また、貴社の動画に協力してくれたチャンネルにお礼を述べたり、おすすめのチャンネルを紹介することができます。
「カード」の登場によって、これまでの動画広告よりも、ユーザへのアプローチ方法が抜群に増えました。
カードは、ユーザの次の行動を喚起させるのに重要な機能です。
「カード」を使って、積極的にユーザと相互的なコミュニケーションづくりをしていきましょう。
動画視聴者への「リターゲティング広告」の活用
上記2つのポイントは、ユーザをいかに自社サイトへ集客するかという内容でしたが、集客だけではなくコンバージョンも獲得していかなければなりません。
CM素材をただ流しているだけでは、なかなかコンバーションの獲得へはつながりにくいもの。
ここからは、ほかの広告手法と連動させることで、コンバージョンの獲得まで狙う運用方法を紹介したいと思います。
是非活用して頂きたいのが3つめのポイント「動画視聴者へのリターゲティング広告」です。
通常リスティング広告を実施する上で、リターゲティングはCVRを上げるために非常に効果的な施策です。
一度もあなたのサイトに訪れたことのないユーザよりは、過去に一度でもあなたのサイトに訪れたユーザの方が、興味関心が高いはず。
リターゲティング広告は、そういった確度の高いユーザに対して広告配信を行うので、CVにつながりやすいと言われていますが、それがYouTubeでも活用できるのです。
YouTubeアカウントと動画広告向けGoogle広告アカウントをリンクすることで、次のユーザに対して広告を配信することができます。
- チャンネルの動画を再生
- チャンネルページにアクセス
- チャンネルの動画を(広告として)視聴
- チャンネルの動画を高く評価
- チャンネルの動画にコメントを追加
- チャンネルの動画を共有
- チャンネル登録
- 特定の動画を再生
- 特定の動画を広告として視聴
また配信方法は下の2パターンです。
1.YouTubeで獲得したユーザリストに対して、YouTube上で広告を配信する
2.YouTubeで獲得したユーザリストに対して、Google広告ディスプレイネットワーク上で広告を配信する
TrueView広告は、貴社のサイトを訪問したユーザに対して動画広告を見せることも、YouTubeで動画を視聴したユーザへアプローチすることもでき、これまで以上に多くのユーザに貴社のサービスを伝える機会を増やすことができます。
また、動画広告をやみくもに配信するのではなく、一度自社のサービスに興味を持ってくれたユーザを指定して広告を配信するので、コンバージョンにつながりやすくなります。
なお、ここで紹介したTrueViewは、業種によって向き不向きはないと思っています。
リスティング広告だけでは、獲得件数が頭打ちになっている…もっと自社サイトへの流入を増やしたい…
そんな企業に向いているといえるでしょう。
さらに、現在動画広告を実施しているが、ただ動画の垂れ流しになっているだけではないのか?
なかなか自社サイトへユーザが流入してこないといった課題をお持ちの方は、ぜひここご紹介した活用法を実践してみてください。
ターゲティングや、サイトへの誘導設計を整えてあげることで、今以上のサイトアクセス/獲得増加につなげることができるでしょう。
まとめ
TrueView広告の変更点と、効果の上がる活用法を紹介しました。
今や動画広告は主流となり、競合がたくさんいる中でより多くのユーザを獲得するのは非常に難しい時代になっているとは思います。
ですが、TrueView広告は、やり方次第で効果は抜群に変わってきます!
TrueView広告をやっているけど、なかなか成果が上がらないという方は、この記事で紹介した方法をぜひ、お試しください。