2015年4月にYDNインフィード広告がリリースされました!国内最大規模を誇るポータルサイト、Yahoo!Japanに掲載できる新たな広告として注目され、多くの企業が利用を始めています。
しかし、まだリリースされたばかり、「YDNインフィード広告って何?」と思われている方も多いと思います。
YDNインフィード広告を有効に活用できるよう、YDNインフィード広告についての最低限知っておきたいことを説明します。
YDNについてはこちらの記事もご覧ください。
目次
■1.実際の効果って?
「新しい広告だけど、じゃあ実際の効果は?」、多くのWeb担当者様が一番気になることですよね。
そこで、まずはYDNインフィード広告の運用事例を、ご紹介します。
①業種:教育・学習支援業
集計期間:2015.7.1~2015.7.31
効果は一目瞭然です。
YDNインフィード広告は従来のYDN広告と比べると勝るべき点が多いです。
上表の事例は、満足するコンバージョン数(CV)を確保しつつ、CPAが1/2という良い結果が出ました。
ただし、念頭に置いていただきたいのは、
YDNインフィード広告を実施すれば誰でも上表のような結果が得られるわけではありません。
次に、運用上のポイントも踏まえ、YDNインフィード広告の基本から、説明します。
■2.YDNインフィード広告とは?
・掲載仕様
スマートフォン版Yahoo!Japanトップページ、もしくはYahoo!Japanアプリのタイムライン形式の掲載面に広告配信されます。これがYDNインフィード広告最大の特長と言えます。
・課金方式
クリック課金型を採用しています。ユーザがクリックしてはじめて広告費用が発生する仕組みです。
・ターゲティング方式
YDNインフィード広告では、多彩なターゲティング設定が可能です。
サイトカテゴリー以外のターゲティング設定(地域・年齢・性別やインタレストカテゴリー、プレースメント、リターゲティングなど)は全て利用可能です。プレースメントでは、Yahoo!コンテンツのカテゴリ(エンタメ、スポーツ、経済など)を指定してターゲティングすることもできます。
・掲載面※2017年11月現在
- スマートフォン版Yahoo! JAPANのトップページ(ウェブ版、アプリ)
- スマートフォン版Yahoo!ニュースのトップページ(ウェブ版、アプリ)
- スマートフォン版スポーツナビトップページ(ウェブ版、アプリ)
- スマートフォン版@niftyトップページ(ウェブ版のみ)
- スマートフォン版オールアバウト(ウェブ版のみ)
■3.YDNインフィード広告をオススメする3つのポイント
3-1.圧倒的PV数を誇るYahoo!Japanに広告掲載
スマートフォン版Yahoo!Japanは、各コンテンツ・アプリ利用含めて月間約403億PVあると言われています。(2019年11月現在)
おそらく皆さんも一度は利用したことがあると思います。
YDNインフィード広告は、そんな圧倒的PV数を誇るスマートフォン版Yahoo!Japanトップページ等に広告掲載されます。つまり多くのユーザへリーチが可能となります。
3-2.広告掲載枠が多い
YDNインフィード広告は、タイムライン型UIに広告掲載されています。画面をスクロールし続けると、一定の間隔で広告表示され、最大で20枠まで広告表示されます。
従来のYDN広告ではスマートフォン版Yahoo!Japanトップページの広告表示は上部と下部の2枠だったことを考えると、ユーザと接触する機会が大幅に増加したと言えます。
3-3.ノンクリッカーの獲得
YDNインフィード広告の特長は、何と言ってもニュースなどの記事と並列で広告掲載されることです。
従来のYDN広告の掲載仕様が緩和されたことで、ユーザの視認率は格段に上がると思われます。つまり、広告クリエイティブ(画像やテキスト広告)の工夫次第で、今まで広告に見向きもしなかったユーザ(ノンクリッカー)に対してアプローチすることができます。
これらのユーザが貴社にとって新規ユーザとなる可能性を秘めています。
この3つのポイントがYDNインフィード広告の基本になります。
それらを加味した上で、掲載する際の注意点をご説明します。
■4.YDNインフィードで最低限押さえておくべきコト
YDNインフィード広告は、前述した通り、とても多くのユーザにリーチすることが可能です。
ですが、考えなしに広告を配信していては良いパフォーマンスを出すことはできません。YDNインフィード広告を実施する上で、最低限は押さえるべきことを2つご紹介します。
4-1.ターゲティング手法 ~自社のターゲットはどんな人?~
YDNインフィード広告で満足できる結果を残すために、ターゲティング機能をフル活用しましょう。
少なくとも、性別・年齢の設定は必須だと考えて下さい。たとえ1つの商品やサービスでも、性別や年齢でニーズは変わってきます。「適切なターゲティングがわからない…」という方は、まずは年齢・性別の設定から始めてみましょう。「自社の商品・サービスをどんなユーザに届けたいのか?」を考え、最適なユーザに適切な広告を配信していきましょう。
詳しいターゲティング設定については、コチラをご覧下さい
〈YDNインフィード広告の成果を高めるために知っておくべきターゲティング設定〉
YDNインフィード広告では、サイトカテゴリー以外は利用することができます。
4-2.クリエイティブの考え方 ~広告らしさを消す~
ターゲティング設定ができた後は、そのユーザのニーズに訴求する広告文を作成しましょう。ただし、YDNインフィード広告における広告文には、一工夫加えます。
繰り返しますが、YDNインフィード広告の最大の特長は、ニュースなどの記事と並列に掲載されることです。
その中で、より多くのクリックを獲得するには、“どれだけ掲載面(タイムライン)に溶け込んでいるか”が重要になります。
つまり、“コンテンツ記事に寄せた広告文を作成する”ということです。
従来の広告クリエイティブの考え方であるユーザのニーズやインサイトをつかむことに加えて、コンテンツ記事に寄せた広告文を作成するという観点も考慮にいれましょう。
では、上の2つのポイントを踏まえ、YDNインフィード広告の実例を紹介します。
【40代男性向け】(設定情報)
■性別:男性
■年齢:40~49歳
・訴求ポイントの異なるユーザ層ごとにターゲティング設定する
・「?」などを使用して、記事のような広告文を作成
■5.入稿項目/入稿までの流れ
5-1.入稿項目
YDNインフィード広告の入稿項目の入稿方法と、表示ルールです。
5-2.入稿までの流れ
①基本情報
広告掲載方式でインフィード広告を選択します。キャンペーン名を入力し、予算の設定有無を選択します。コンバージョンの最適化は、過去30日間で15件以上のコンバージョンの実績で選択可となります。
②詳細設定(オプション設定)
スケジュール(広告配信開始日)とフリークエンシーキャップを設定します。
設定に問題がなければ、「保存して広告グループ作成へ」をクリックします
③基本情報
広告グループ名を入力します。デバイスでは、OS選択とウェブ/アプリの配信設定ができます。
④ターゲティング設定
利用したいターゲティング手法の選択をします。
⑤入札価格
広告グループごとの入札価格を設定します。1円~50,000円で入力してください。
設定に問題がなければ、「保存して広告作成へ」をクリックします。
⑥基本情報
広告名を入力します。広告タイプは、画像サイズを選択することで設定できます。
⑦広告
広告配信したい画像やテキストなどの入稿項目を入力します。
広告掲載基準に気を付けてください。
⑧広告プレビュー
入力したテキストや画像を確認できます。
⑨入札価格
広告ごとの入札価格を設定することができます。
設定に問題がなければ「保存」をクリックします。
インフィード広告の作成完了です。
5-3.入稿時のワンポイントアドバイス
画像は「1200ピクセル×628ピクセル」「300ピクセル×300ピクセル」のどちらか品質が高いと判断されたものが掲載されます。どちらのサイズの画像も入稿しておくことをおすすめします。また、掲載時には画像が最適化されるため、トリミングされたり縮小されたりした形で掲載される場合があります。掲載前に画像が実際どのように表示されるか、画像表示シミュレーターで確認してみるとよいでしょう。
■6.まとめ
YDNインフィード広告は、活用次第では、大きな成果を生むことのできる広告です。
圧倒的なユーザ数から視認率の高さまで、どれを取っても申し分ありません。
ですが、ただ闇雲に広告の配信を行っても期待する効果は望めないでしょう。それにはやはり、“適切なユーザに最適な訴求をすること”が大切です。
それを念頭に置き、YDNインフィード広告を有効に活用していきましょう。