スポンサードサーチ以外にも検索キーワードを使って広告を配信できる手法があります!
サーチターゲティング(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)を実施すれば、YDNを使って、より多くの顕在層にアプローチすることができます。
サーチターゲティングは、スポンサードサーチとサイトリターゲティングのメリットを組み合わせた手法といえ、設定と運用次第では、最も安いCPA(顧客獲得単価)で獲得を増やすことも可能です。
目次
サーチターゲティング事例紹介
まずは、サーチターゲティングを実施することによって、どんな効果が得られるのか、また、どのくらい獲得効率が良いのか、実際の実績を基に紹介したいと思います。
【業種:情報通信業】
・成果(コンバージョンポイント):WEB申込
・目標CPA:¥18,000
※情報保護のため、おおよその数字となっています
上記はサーチターゲティングを実施した初月のデータです。
コンバージョン数が39件純増、かつ目標としているCPAも守ることができ、他のメニューと比較しても安く獲得が取れていることが分かります。
また継続的に実施していたスポンサードサーチやサイトリターゲティングとIMP(広告表示回数)や
CPC(クリック単価)といった各指標で比べても、かなり高いパフォーマンスを残すことができています。
以上のことからサーチターゲティングは、より多くの顕在層にアプローチできるだけでなく、他のメニューと比較しても、非常に獲得効率の良いメニューであるといえます。
サーチターゲティングとは?
では、このように高いパフォーマンスで効率よく獲得を取ることのできるサーチターゲティングとはいったいどんな手法なのでしょうか。
サーチターゲティングとは、特定キーワードを検索したユーザーにターゲティングし、YDNを使って広告を配信する手法です。
分かりづらいですよね。図を用いて説明します。
▼サーチターゲティング概要図
まず広告主が「保険」というキーワードに対して、「○○保険」という広告を配信するという設定をします。すると、過去に「保険」と検索したユーザーの検索履歴に反応して、そのユーザーがコンテンツを閲覧しているときに、YDN枠で広告を配信するという仕組みです。
サーチターゲティングを実施することで得られるメリットは2つあります。
スポンサードサーチにおいて、広告をクリックしなかったユーザーにアプローチできる
入札したキーワードが検索され、広告が配信されたにも関わらず、ユーザーがクリックしなかった場合、スポンサードサーチでは、そのユーザーがもう1度同じキーワードで検索をするまで、同じ人にアプローチする機会はありません。しかし、サーチターゲティングなら、ユーザーの検索履歴に対して、広告を配信するため、アプローチする機会を増やすことができます。
貴社の顧客になりうるユーザーにアプローチすることができる
スポンサードサーチと比較すると、設定できるキーワードの幅が広がるため、これまでアプローチできなかったユーザーに対しても広告を配信することができるようになります。
※掲載面は、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋などの各種コンテンツページです。
サーチターゲティングで実現できること
サーチターゲティングがどんなものかは理解したけど、実際どんないいことがあるのか?イメージがしづらいという方もいらっしゃると思います。具体的にどんなことが実現できるのか?
2点を紹介したいと思います。
アプローチできる顕在層の拡大
YDNにおける顕在層へのアプローチ方法として、サイトリターゲティングが挙げられます。この手法は、貴社サイトに訪問したことがあるユーザーにしか、アプローチすることができません。
それに対して、サーチターゲティングは貴社サイトに訪れていなくても、過去にキーワードを検索していれば広告配信でアプローチできます。
極端な話、競合サイトを訪問したユーザーにまで広告を配信することができ、貴社にとってアプローチできるターゲットを拡大することが可能になります。
アプローチする機会の拡大
インターネット利用時間のうち、ユーザーが検索にかける時間は、一般的に全体のうち約10%と言われています。つまり検索連動型広告は、ユーザーのニーズが顕在化した直後にアプローチできることがメリットといえますが、その反面、アプローチできる機会は非常に少ないといえます。
それに対し、リターゲティング広告のサーチターゲティングでは、ユーザーが検索以外のことをしているとき、つまりコンテンツを閲覧している時間にも、YDNのネットワークを使ってアプローチすることができます。
3つの手順と押さえるべきポイント
サーチターゲティングを最適な形で配信するために、下の3点を必ず押さえてください。
・アプローチしたいユーザーが、どんなキーワードを検索するか?イメージする
・サーチキーワードリストを作成する
・キーワードに合った広告クリエイティブを作成する
では、実際に【ワインを取り扱っているECサイト】のサーチターゲティングをするとしたら、何をするべきか?を確認していきましょう。
アプローチしたいユーザーが、どんなキーワードを検索するかイメージする
まずは、アプローチしたいユーザー(ターゲット)をイメージし、そのユーザーがどんなキーワードを検索するか想像します。
ここで押さえるべきポイントは、スポンサードサーチとは違い、コンテンツにないキーワードも設定できるという点です。
ターゲットとなるユーザーが検索しそうなキーワードを挙げてみましょう。
<ターゲット:どんな人がワインを買ってくれるか>
チーズが好きな人、フランス料理が好きな人、結婚記念日のプレゼントを考えている人
<希望するキーワード:ターゲットが検索しそうなキーワードは何か>
「チーズ」「フランス料理」「結婚記念日」
サーチキーワードリストを作成する
スポンサードサーチと同様、サーチターゲティングでもキーワードの設定をする必要があります。
ここで押さえるべきポイントは、必ずしも希望するキーワードが設定できるわけではないという点です。サーチターゲティングで設定することができるキーワードはYahoo!が検索ボリュームなどから決めています。自由度が高くないのが不便です。ただ、この候補となるキーワードリストは定期的に更新されている
ため、運用が始まってからもキーワードリストのチェックは欠かさないようにしましょう。
希望するキーワードが候補にあるかどうかは、管理画面の該当ページで検索をかけて確認します。
まず、YDNの管理画面に入り、「ツール」タブから「サーチキーワードリスト管理」を選択し、「サーチキーワードリスト作成」をクリックします。
そのリストに設定したいキーワードを入力し、「使用できるサーチキーワード候補を検索」をクリックします。
(完全一致で検索したい場合は、隣の「完全一致で検索」にチェックを入れる)
候補に挙がったものの中から、リーチ数(検索ボリューム)や関連性から判断して、リストに設定するキーワードを選出しましょう。
また、このとき、同じ訴求内容の広告を配信したいキーワードと同じリストにまとめることを意識してください。
該当キーワードにチェックを入れると、右隣に「選択済み」として追加されていきます。
すべて追加し終わったら、ページ最下部の「サーチキーワードリスト作成」をクリックすると、リストが作成されます。
※リストに設定されたキーワードとユーザの検索履歴が、原則として完全一致した場合に、広告が配信されます。
※対象となるのは、30日以内の検索履歴に限られます。
キーワードに合った広告クリエイティブを作成する
サーチターゲティングでは、作成したサーチキーワードリストを広告グループごとに設定します。
ここで押さえるべきポイントは、訴求したい内容ごとに広告グループを分け、ユーザーごとに最適な広告クリエイティブを配信することです。
例えば、「結婚記念日」と検索していたユーザーには、広告タイトル部分で結婚記念日を訴求するのがユーザーにとって親切といえます。
このように、キーワードに合った広告クリエイティブを設定するということは、ユーザーのニーズに沿った広告を配信するということであり、結果的にCTRやCVRといった指標における、パフォーマンスの向上にもつながります。
まとめ
いかがでしたか?メリットはご理解いただけたでしょうか。最後にサーチターゲティングについて簡単にまとめたいと思います。
・サーチターゲティングとは、ユーザーの検索履歴に対してYDNのネットワークで広告を配信する手法です。
・メリットはアプローチできる顕在ユーザーを増やすことができる。また、それらのユーザーに対する接触機会増やせます。
実際に運用することで、効率よく獲得を増やせるだけでなく、新しいターゲットの創出ができるかもしれません!
まだサーチターゲティングを実施していない方は、この機会にぜひ、サーチターゲティングを始めてみてください!