株式会社メディックスは、2017年9月に株式会社日本SPセンター様と共同で「BtoBカスタマージャーニーマップ体験ワークショップ」を開催しました。この記事では、当日の体験ワークショップのレポートを通じて、カスタマージャーニーマップをワークショップで作るメリットについてお伝えできればと思います。
目次
カスタマージャーニーマップ 体験ワークショップ概要
MAツールやコンテンツマーケティングの企画を担当されているBtoBマーケターの方に向けて、カスタマージャーニーマップを作成する体験ワークショップを開催しました。(カスタマージャーニーマップの基礎知識を知りたい方は「MAツール導入に効くBtoBカスタマージャーニーマップ」をご覧ください)
当日は16名の方にご参加いただき、対象商材は参加者企業の取り扱い製品・サービスとしました。今回の体験ワークショップのゴールは、カスタマージャーニーマップの作り方とその有効性を理解していただくこと、そして1、2個でも具体的なアクションをお持ち帰りいただくことと設定しました。
ワーク①:テーマ設定とターゲットの具体化
まずは、今回作成するカスタマージャーニーマップのテーマを決めます。
対象となる製品・サービスはもちろん、優先するターゲットセグメントや今回作成するカスタマージャーニーマップのゴールも設定します。カスタマージャーニーマップを作成する際は、スタートとゴールを設定し、「範囲」を定める必要があります。また、ペルソナを作成する前準備として、ターゲットを具体化するワークも行いました。ターゲットを具体化する作業は抜けがちですが、重要なプロセスです。
ワーク②:ペルソナ作成
次に、ターゲットのペルソナを作成します。今回はBtoB企業向けということで、個人ペルソナだけでなく会社ペルソナの作成も行いました。
BtoB企業の場合は、個人ペルソナを複数名設定した方が実態に近いカスタマージャーニーとなるのですが、今回は体験版ということで「担当者」に絞って考えていただきました。また、ペルソナ作成の際に人物の写真を設定することは「ペルソナの象徴」として機能するため効果的です。
ワーク③:カスタマージャーニーマップの作成
最後に、カスタマージャーニーマップを作るワークを行いました。項目としては「状況・行動」、「マインド」、「情報ニーズ」、「コンテンツ」を今回の作成範囲としました。カスタマージャーニーマップ作成のポイントは、常にペルソナになりきって考えることです。作ったばかりのペルソナを忘れてしまう人が結構いらっしゃいますので、注意していただければと思います。また、カスタマージャーニーマップの作成に煮詰まったら、ユーザが検索すると想定されるキーワードを洗い出すことも効果的です。検索キーワードはユーザーの情報ニーズの表れですので、カスタマージャーニーマップを考える際のヒントになります。
参加者のコメント
・ペルソナとゴールを意識するとそれまで想定していた行動、コンテンツが見えることに気づき大変有効でした。
・コンテンツに悩んでいたので、しっかりペルソナを作ることで新たなコンテンツが出てきそうに思えた。
・実際に自分で手を動かすことで気づきの多い時間となりました。
・無駄がなくワークショップの進め方も参考になりました。内容もとてもよかったと思います
※体験型で実践的な内容が好評だったようです。ありがとうございます。
ワークショップ形式のススメ
カスタマージャーニーマップは、マーケティング担当者が自力で作るか、コンサルタントに委託して制作を代行するケースが多いようです。しかし、次の3つの理由からワークショップ形式でカスタマージャーニーマップを作成することを推奨しています。
1点目は、立場が違う人の意見を取り込めることです。マーケティング担当者だけで作ると、どうしても偏った視点でのプランニングとなってしまいます。開発、営業、インサイドセールスなど、立場が異なる人とワークショップを行うことで、複合的な視点を持つことができます。
2点目は、共通認識の醸成ができることです。ワークショップを通じて社内の関係者との共通認識が醸成されるため、施策の意図が伝わりやすく実行がスムーズに進行できます。
3点目は、商材やターゲット、会社の文化に精通している社内の人が中心になって作ることの価値です。外部に委託する場合、長く常駐しているコンサルタントや元社員のコンサルタントなどでない限り、的外れのプランニングになりがちです。会社や製品・サービスのことを一番知っているのは、社内の人のはずです。総じて、カスタマージャーニーマップ作成後の実行力が最も高いのが、ワークショップ形式であると考えています。
カスタマージャーニーワークショップにご興味があれば、こちらからサービス詳細をご覧いただけます。